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自転車かご猫「一平」物語         2007年8月16日

苦しい時の猫頼み

 なんとかなるさBLOGを毎日のように訪問してくれる知人がいる。その彼と先日一杯飲む機会があり酒の席上私のBLOGの話題となった時、少し酔いの回った彼が『イボイノシシさん、ブログのネタが無くなったら、猫を出しているみたいですね、手っ取り早いからでしょう』と、笑った。
d0083265_21152769.jpg その場は、「まあね・・」と答えたが、「そんなもんじゃねえよ!」が本音である。いつも一緒に暮らしている飼い猫ならいざ知らず、私が取り上げる猫達は全てノラ猫なのである。神出鬼没で気まぐれ・・彼らを追いかけて納得の行く写真を撮るには、大変な努力を強いられる。
 例えば右の「自転車かご猫・一平」
自転車の前篭の中で眠る変なクセのある雉猫、毎日必ず寝ているわけでもない。偶然みつけても通行人の話し声に驚いて、かごから飛び出して逃げて行くケースの方が多い。それなりの苦労もあるわけだ。

今日はその「かご猫一平」の話をしてみよう。
 (半分は真実、半分は創作、そのつもりでご覧頂きたい)

d0083265_21163672.jpg 一平とその弟と初めて出会ったのは昨年の師走12月13日だったと記憶している。
会社からの帰り道、道路沿いの駐輪場で寒そうに震えていた2匹の子猫、その年の春先に生まれたのだろうか、見かけたことのない顔だった。
 いつもなら無視して通り過ぎるところだが、こちらを見上げて逃げようともせず消え入りそうな声で『ミャオ~』と泣く声が妙に気になって、携帯カメラで1枚撮ったのが左の写真だ。


 それ以来駐輪場を「小さな縄張り」とする2匹の子猫との付き合いが始まった。
年が明けて成人式の前後あたりから、イボイノシシを「安心できる相手」と認識してくれたようで、接近しても逃げ出すこともなくなった。その頃から一平の変なクセ「自転車かごで眠る」が始まった。何枚も写真に撮りブログでも度々取り上げた。
 今では本当に気心の知れた間柄になって、朝夕の見送りやお迎えさえしてくれる。

一平とイボイノシシの会話全集
 仕事もほとんどないので少し早い目に会社を出て、日が落ちる前に西宮北口駅に着いた、いつもの駐輪場、いたいた、一平だ。今日はかごではなく、コンクリートの床にゴロリと横になっている。

ここからは、一平とイボイノシシの会話の世界(はーと・ツウ・ハート=心の会話)
一平のことばを青色、イボイノシシの喋りを緑色で表現する。
d0083265_2122381.jpg 「オイッ!一平!寝てるのか・・死んでるのか・・?? ただいま!返事してくれよ!」

『・・・・・・・・・・・』

「今日はかごで寝ないのか??」

『・・・Z Z Z・・・・』

d0083265_21231482.jpg「チョット起きて、おじちゃんとトークをしようや・・」
「一平がかごで寝てるブログの写真見て、訪問者のおねえさんたちが、『かわいい~♪』といってくれてるんやで・・嬉しいやろ!」


『・・・・・Z Z ・・』

「ところがまだ誰も一平の起きてる顔の写真見た人がいないんや!弟の「カケミミ」やお姉ちゃんの「まゆみ」はご挨拶済みなんやけどな」
「ホラッ!早よ起きて、その「イケメンの顔」ご披露したらどうや!オッチャンも忙しいんやで」

『やかましい!!誰や!』
『人(猫)が気持ちよく寝ているのに、夕立か牛のションベンみたいに、ザワザワ・シャアーシャアー喋りまくるのは!!』

「う・・牛のションベン(小便)・・えらい例えようやなあ~(><;)」

『なんや!イボイノシシのオッチャンかいな、しかし、いつも暇そうやな~・・・』
「お前に言われとうないわ!」

『ところで何の用、さっきからブツブツ言ってたけど・・・エッ!俺の顔が見たいって人がいる・・別に構わないよ、減るものじゃないし』
『写真撮るんだったら、弟のカケミミも一緒に撮ってよ!俺たち2匹で1匹みたいなものだから・・』
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『一平です、こんな顔してます。どうぞよろしく!』
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『売り?そうやなあ、髭と白い眉毛かなあ~♪』
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「ところで一平、弟の右耳はどうしたの??」
『ああ・・これか・・元西地区のボス「国士無双・こくしむそう」に噛み千切られたんや』
「エエッ~!あのノリカやウノに振られた黒猫か」
『そや、あの一件からエライ凶暴になりよって、ボスの座を明渡して、名前も「黒死物騒・こくしぶっそう」てな物騒なのに変えて、暴れ捲くってるんや』
「そういえばあれ依頼姿を見かけないなあ」
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『黒猫帝国を創る、とか言って黒色でない猫を次々襲いよるんや。どうしようもないアホ猫やで。特に俺たち兄弟を目の敵にしてるみたいや。幸い姉の「まゆみ姉ちゃん」は可愛い顔とおとなしい性格が気に入られて、角の酒屋さんに飼われるようになったので少し安心や』
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『先月の雨降りの夜、突然黒死物騒がこの駐輪場に乱入してきて、弟を襲いよったんや。俺はかごの中で寝てたから難を逃れたけど・・・』

「恐ろしかったやろ・・あいつデッカイ体しとるからなあ~人間の子供でもビビリよる」
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『恐ろしい・・というより、悔しいんや!弟の耳をこんなにされて、腹が立つ!なんとかアイツに復讐したいんや!このままでは、ここいら辺のノラ猫安心して暮らせないもん』

「う~む・・難しい問題やなあ~・・しかし暴力はいかん!憎しみの連鎖は急激に膨れ上がるもんや。そや!オッチャンから「東地区のボス・黒流」に相談してやろうか・・彼は温厚で平和主義やから、ここもうまくまとめてくれるかもなあ・・」
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『黒流のボスはよう知ってるし、尊敬もしてる。そやけど取り巻きに色々問題のある奴もいるし・・やっぱり西地区は西地区に住む俺達が守るのが筋やと思うんや!』

「はあ~・・なるほどねえ・・しっかりしてるなあ~一平は、大したもんや」

『ありがとう、イボイノシシのおっちゃん。でもなあ~俺達2匹だけでは力もないし、とても黒死物騒に太刀打ちできん。それに東地区と違って西地区の連中は協調性も無いし団結力もあらへん、それが、もっかの悩みや!・・ふぅ~・・・』
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 イボイノシシはこの若猫一平の目に「リーダーになる素質」を感じました。
果たしてボス不在で荒れ始めた西地区を、元の平和なエリアにできるのか、しばらく様子を見たいと思います。



この物語はフィクション(作り話)です。でも半分近くは本当の話でもあります。一見ノンビリとした集団や組織にも必ずなんらかの問題が潜在している。人間の世界でも一緒ですよね、今後どのような運命が一平達を待ち受けているかは分かりません。分からないけど興味はあります、しばらく追いかけたいと考えています。
よかったら皆さんもお付き合いください。

by mahalotakashi | 2007-08-17 00:01 | mahalo@動物