一夜にしてマリア様からエイリアンのマザーに変身した、うちの奥さん。
『ハイ、これ、去年と同じ金額よ、大事に使ってね』と銀行の袋入り現金を
手渡された。
「去年の冬より今年のボーナス、金額増えたけどなぁ・・・」と少し抵抗し
たが、完璧に無視された。
特別に欲しいものも無い、「取り合えず、マネーロンダリングでもするか
3億円ほどあれば、なにか買う気になるじゃろう・・・」とつぶやいて、足は
毎冬通いつづけた宝くじ売り場へ。


「おばちゃん連番50枚とバラ50枚絶対当たるやつちょうだい」と
3万円を渡す。
年末ジャンボの発売は12月20日まで、本当は ”残り物に福”で、20日に買いたかったが、20日は仕事がたてこんでいる。
「おばちゃん、組番号の下一ケタは必ず奇数にしてや・・」
『バラもですか?』
「バラも全部奇数にしようと思ったら明日の朝までかかるがな」
「確率から行くと、組数の下一ケタが奇数のくじが最もよく当たってるんや・・となにかで読んだわ」
『お客さん、下一ケタがゼロはどうします??』
「おばちゃん、チョットオチョクッテルやろ・・」

「夢か・・・夢を買う男か・・」
「これ全部外れたら、300円10枚で3000円か・・当たれば・・
300000000円・・・・おばちゃん、やめてもエエ?」
『お客さん、後ろつかえてますから・・・』
「アッ!えらいスンマセン、そしたら帰ります、当たるように祈ってや・・」
『ハイ、ハイ、お楽しみに・・』

♪当てまっしょう!当てましょう! ♪年末ジャンボを当てましょう~~♪
のコマーシャルソングと億万長者が370人・・・にせかされて。
♪買ってしまった!3万円・・・♪ と力なく歌いながら家に帰った。
袋(夢STATION)は中身も見ず、洋服ダンスの奥に吊るした昔香港で買った、シルクのジャケットの内ポケットに押し込んだ、元旦に拝見しよう。
なんとかなるかいあたるかい?・・なんとかなるさ。
▲ by mahalotakashi | 2006-12-17 04:00 | mahalo@西宮