人気ブログランキング |

悲喜劇・嘆きの連鎖。            2006年11月8日

 11月に入ってから暗くうっとうしい話ばかりだ、書き込む私も辛いがアクセスしてくれた貴方の方が嫌な思いをされているのではないかと気にかかる。
とは言え事実は事実、楽しい明るい話ばかりはそうあるものではない、紆余曲折が人生というものだろう。
 
 要は物事の捉え方次第だ、暗い話も少しひねれば喜劇になる。
人様の心と自分の気持ちを和ませ癒せてこそ、一人前のブロガーではないだろうか、そんな気持ちで今日も又起こった 悲惨な話をお届けしょう。

 最後に、「クスッ!」と笑ってもらえるか、「うざいなー」とため息をつかれるか、腕の見せ所だ。なお、実写で出てくる人物にはブログの説明をして了解をもらっているので、ご心配なく。



人間は怒りが頂点を過ぎると、笑ってしまう・・・を、体験。

d0083265_19553492.jpg業務の遅れが心配でいつもより早めに自宅を出た。
思ったとおりデスクの上は書類の山、留守を任せた部下のN君はまだ出社していない。
配車予定表をめくって見る。
 こめかみに青筋が立つのが自分でも分かった、ビシッ!ビシッ!と音まで聞える。
「なんじゃ!これは!!」松田優作の世界だ。

 確かに、6日の夕方慌ただしいミーティングの中で、「8日の配車は任せる」と言った。
7日が休みのため8日の配車繰りがそ時点で不可能な車両が4~5台あった、重要荷主の配車は完了させている。彼の勉強のために「一度自分の思ったようにやってみろ」といったのも事実だ、しかし最後にこうも付け加えた「絶対に無理はするなよ!無理は事故に繋がるからな」それから「どうしても、オーダーが取れない時は車両整備を指示すれば良い」とも伝えた。

 本日8日の配車表をみた「アンビリーバブル!信じられない!」めまいがした、なんと横浜市で空車になったトレーラーを空車のまま長野県松本市まで回送させている、松本市から大阪までの荷物を貰うため・・それも2台、約400キロの距離だ。
おまけに、三重県いなべ市(桑名市の近くの新しい市)で空車になるトレーラーを神戸市から姫路市の当日輸送に当てている、その後姫路市から四国行きの宵積みまで組んでいる。孫悟空のキントン雲でも使わないと絶対無理だ、時速300Kmくらいで走っても多分無理だろう、距離と時間の観念が全く無い、それに荷物の積み下ろし作業の時間も完全に無視している。

 めまいを覚えながら、次のページをめくる、9日10日11日まで配車組みをしている、8日の分だけと指示していたはずだ、ご丁寧なことに11日(土)の大阪出発の車、静岡の納品指定日は翌日の12日、日曜日の朝だ「誰が走るんだ・・・」 体温が上がってきた。

 発注者の欄を見た、「ヤッパリな・・・」皆同業者だ、難しい仕事を全部押し付けている、「なめたまねしやがって!」頭に血が上る。

 子供に留守番を頼んで出かけたあと、訪問販売ですと称して、パンツのゴム100ダースほど置いていかれた心境だ、残念ながらこの業界に、クーリングオフはない。

 モラルの無い奴らだ、仁義のカケラも無い、しかしこの世界電話が契約書だ、一度受けたら絶対断われない、断わる時は100パーセントのキャンセル料支払いが待っている、それが掟だ。

(定年旅行でイタリアへ行く予定だが、このありさまでは、せいぜい有馬温泉一泊くらいが妥当か、カンベンしてくれよ)

 私の只ならぬ気配を心配そうに見つめる海上輸送部の係長と目が合う、彼は元陸送部所属で最も重宝した私の部下だった。

『どうしました? Nの奴、何かヘマやらかしたんですか・・・』

少しキザだったけど、左手に配車表を握って、両手を広げて首をすくめた、「ヘマ?そうだなあ、
ヘマをやらかしたのは、何を隠そうこの俺や!・・あはははは・・ハハハハハ・・・ヒヒヒヒヒ・・ヒィー!」笑いが止まらなくなった。

 やっと笑いが収まって、笑い涙を吹き終わったころ、N君が出社してきた。
その後の出来事、経過はご想像にまかせます。



組織による壮大 克、凄まじい、いじめ を見た。

 もつれにもつれた糸をほぐすのに午前中一杯かかった、やっとパンツのゴムを返せた、やれやれとほっとする間もなく、例の不正通行事件の当事者である社長と担当者が現れた。

d0083265_21171155.jpg私が昨日休みだったため本日、顛末書と報告書をもって訪れてきた。

 警察により今回の犯罪に会社は一切関係しておらず、一運転手の単独犯行であること、その詳しい手口、今後の管理体制、他乗務員の調査報告書を提出してもらった。
 特に問題は無いと判断、契約続行を告げた。
社長は何度も頭を下げた。
実際、我が社の顧客からもその後この件に関しての問い合わせもクレームも無い、
連休が沈静化に一役買ったかもしれないが。



d0083265_21355257.jpg「社長、昼めしでも食べましょうや、このビルの一階にね ・三間堂・と言う板そばの店があるんですよ」と誘った。
(これが大いなる誤算だった)
 『ありがとうございます』それから約1時間半、今回の事件に関する警察の対応、事務所になだれ込んできた6名のNHK関係者の横柄な態度、喋りづめに喋る。
よほど悔しかったのだろう、何度も何度も額の汗と目頭をハンカチでふく。「権力による、いじめ やなー」同情する。

 もっと大掛かりな いじめ が進行しつつあるようだ、差し障りがあるので実名は出せないが、今回の事件の発端となった、ETCカードは147社が集まって構成される運送業者の協同組合でまとまってカードの供給を受け15~20パーセントの割引を受ける、と言ういわばETC利用組合のようなものだ。

 147社という大所帯だから使用料も大きく、月間で2億円以上の通行料金となる、それにともなって割り引き金額は4千万円程度に上る、不祥事や不正使用が発覚した場合は割り引き停止処置をとられる。

 組合側はその割引料金を弁済しろと迫っているらしい、しかも当の新大阪運輸は除名処分、ETCカードも明日9日をもって返却せよ、との過酷なものらしい。
昨日組合幹部と話し合い、今回の事件の内容の説明をして何とか組合に残していただきたい、その上で弁済に応じたいと懇願したらしいが、
答えは『ノー!』の一点張り。

 社長の会社自体、月間40~50万円の割引を受けていたからそれだけでも、年間マックスで600万円くらいの損失となる。
『踏んだりけったりですわ』と嘆く社長、なにより腑に落ちないのは今回の事件で例の運転手が不正に使用したカードは組合発行のものではなく、個人のETCカードであった点だ、組合発行のカードについては正常に使用されている、それは警察でも確認されており、本人は詐欺罪で起訴されるという。

 「社長、そこのところを説明してなんとか除名回避したらどうなの」と聞く。
社長は天井を睨みながら『何度も何回も説明しました、でもねえ課長さん、組合側はその運転手が不正実施の時に乗っていた車(トレーラー)が会社の所有物だからダメだと言うんですよ』

 「警察、マスコミ、組織による壮大ないじめやなー、子供にいじめはやめろ、自殺はするなと言いながらやってることは完全ないじめじゃないか、」

 『そうなんです、警察でもその件で相談しました、NHKさんに訂正放送してもらいたいといったら、『そんなこと絶対無理、一度放映されたらそれでおしまい、無駄なことはするな』といわれました』と肩を落とす。


 「社長、死んだらあかんで、山より大きい猪は出ないから、少なくともうちの会社は味方だから・・・」 それだけしか言えなかった。


なんとかなるさ、が心情だけど、時にはなんともならん、こともあるのか?

いや、なんとかなるさ、生きてさえいれば・・


 
ゴメンナサイ、やっぱりため息の出る暗い話になってしまいました、貴重な時間を嫌な思いに引っ張りこんで本当に申し訳ない。

明日からはこのブログ明るくするように努力します。

by mahalotakashi | 2006-11-08 19:36 | mahalo@仕事