手付かずの哲学 ・病の哲学              2007年11月30日

 私ひょっとしたら食道がん、じゃないでしょうか




 2~3ヶ月前くらいから喉の奥になんとなく違和感を感じ始めた。

 痛いとか、苦しいとか言う物ではなく、何となく食事の後に残余感のようなものを意識しだしたのである。
 食べ物の端切れが食道の入り口辺りに滞留したような感じで、気にはなっていた。
最初のうちは魚のうろこくらいの異物感であったが、徐々に大きくなってきたような気がする、うがいをしたり、のど飴を舐めたりしてみたが一向に収まらない。飲み込もうとしても飲み込めない、吐き出そうとしても吐き出せない。

 徐々に不安感が増してきた「ひょっとしたら・・」

 半月前くらいに風邪気味になり、会社の帰り道かかりつけのクリニックに立寄った。
自宅から歩いて2~3分のところにあるクリニック(診療所)で、生活習慣病検診やメディカルチェックなどの結果をカルテとして保管してもらっている。

 ドクターは40代の人当たりの良い方で、結構親しくしてもらっている。風邪の診察が一段落したところで、思い切って相談してみた。

「先生、私、咽喉癌か食道癌じゃないでしょうか・・・」

 ドクターの表情が一瞬険しくなり、『診察してみましよう・・』と私の口を開けさせた。


 結論を先に言おう。私は癌(ガン)ではなかった。

 ドクターの見立てによると、年に何人かが私と同じ症状を訴えて来院するとのこと、昔からある神経性の症状で特に女性に多く見受けられる「原因不明の症状」であるらしい、現代医学ではこのような症状を、「ヒステリー球」と呼んでいるそうだ。

 ヒステリー球とはユニークな呼び名だが、実際に医療現場で使われている医学用語なのである。
 「咽頭神経症」「咽喉頭異常感症」とも呼ばれ、次のような症状を伴う。

「喉がつまる」 「喉の圧迫感」 「咽喉異物感」 「喉が腫れぼったい」
「喉に玉のような物があるような気がする」 「首を絞められている感じ」
「飲み込みたいけど飲み込めず、出したくても出せない」


 まさに私が経験している状況そのものだ。
検査してみても特に腫瘍やその他気になるものは見つからない。

 今日は「ヒステリー球」の話をするつもりはないので、もし、偶然同じような症状を経験されている方は、こちらをクリック⇒「喉つまり感を改善しましょう」してもらえれば、この症状の内容と対処法が理解できると思う。

 そういうわけで、私の癌に対する恐怖と不安は霧が晴れるように消えてしまった。
あれだけひどかった症状も、説明を受けた日からウソのように回復していった。不思議と言えば不思議である、人間の病に対するメカニズムが多分に神経と密接な関連を持っていることが、何となく理解できたような気がする。

 人間はいつか亡くなる、死亡するのである。これは間違いのない真実だ。
しかし、殆んどの人間は自分がいつ死ぬのかは解っていない。定かな話では無いが人間の遺伝子(DNA)には、それぞれにその人間の死亡する原因である疾病と時期が組み込まれているのだそうである。

 突発的な事件や事故、或いは災害や戦争で命を落とす場合を除き(それさえも、遺伝子のなせるわざと言う学者もいるが・・)脳梗塞や癌、心臓病や内臓疾患で大体この辺りの年齢で寿命が尽きる、というプログラムが生まれた時から組み込まれているそうである。

 「運命」というのは、この遺伝子の働きを指して言うのだろうか・・という気さえしてくる。
 もし科学や医学が進んで個々の人間の寿命が解明される時がきたら、大変なことになるのではないだろうか。
 現在実際にその研究に取り組んでいる機関も世界中にあるらしい、これは純粋に医学的見地から病気の克服や死亡率の低下を願ってのことであるが、もし、悪用されたら地球は大パニックに陥るであろうと想像できる。


 もっとも、その頃私はこの世に存在はしていないだろう。遺伝子のプログラム通り
心臓病か脳梗塞あたりで、それなりの人生を終了している筈だ。


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by mahalotakashi | 2007-11-30 00:01 | mahalo@哲学