手付かずの哲学 ・思いつき・思い込み・思い違い・・2007年10月31日
手付かずの哲学
思いつきと思い込み、思い入れと思い違いが、
人生の大半を決定する、良くも悪くも・・・・。
瞬く間に月末が訪れた。年齢を重ねるにつれて時間の経過が早くなる、月に一度の「手付かずの哲学」考える時間は充分すぎるほどあるだろうと、ノンビリ考えていたらアッと言う間にその日がきてしまった、「間違った思い込み」だろう。
とりあえずいつものドイツレストラン ELNA ADRARN エルナ・アドリアンでゆっくり哲学してみる。
日本語には「思い・・なになに・・・」という言葉が異常に多い。
全部をここに掲載する気はないが、文中に出来るだけ多用してみよう。
今回は趣向を変えて、最近世間を騒がせている事象や事件について、「思い・・なになに・・」を適当に当てはめながら、人間の性(さが)や社会全体の風潮を、マスコミや評論家とは少し違う角度と視点から、「哲学的」に眺めてみたい。
あくまでも1個人の主観だから、多少の誤解と偏りを感じられる方もおられると思うが、「秋の夜長の3文エッセー」くらいの軽い「思い入れ」で読んでいただければありがたい。
*新聞とテレビ、ネットから適当に得た情報をベースにしたので、真相がどうなのかまでは、考慮していない。また、できない。当事者には失礼だが一般的レベルでの無責任評論である*
エリカ様と亀田家の思い込み
ネタとしては少し古いが、ともに世間を騒がせたゴシップ。
誰かが怪我をしたとか、金銭的被害が出たとか言うような問題では無いが、ここしばらく世間が多いに沸いた。
「生意気」「非常識」「卑怯者」「許せない」「謝罪しろ!」・・・その他聞くに堪えない罵詈雑言が浴びせかけられた。
この二組の虚像を作り上げた張本人のテレビ局が、手の平を返して攻撃を仕掛けた図だ。
世論調査を実施、当然批判の方が多い、そこに解説者やコメンティターがここぞとばかりに糾弾する。「謝罪しろ!」「謝るべきだ!」・・・
テレビ局の思惑通り、当人達がテレビ画面の中で神妙に謝罪した。
エリカ様と呼ばれるタレントも、涙を流しながら詫びた。
ボクシングのタイトルマッチで反則行為を繰り返した亀田家も父親と次男が公の場で謝罪、しかし世間(マスコミ)は納得せず、再度長男が一家を代表して謝罪、レポーターの意地悪い質問にも耐えてひたすら謝った。
テレビ局は早速世論調査、認める50%認めない50%・・・それについて、またコメンテーターを集める。
日本の国は世界でも珍しいほどの謝罪文化を持つ国である。
謝罪することでかなりの大罪も許される可能性があり、謝罪という行為が常に求められている。しかし大半の国民はそれを求めているわけではない。求めているのは第4の権力ではないだろうか。
街頭インタビューで一般人の声を拾う、中には原因はマスコミ(テレビ)にある、と言い切る人も出てくる。これも原因を作ったといわれるテレビ局の演出、批判をかわす姑息な手段だと思わざるを得ない。
これら一連の低レベルのゴシップネタを長時間にわたりワイドショウなどで放映、ガッポリ視聴率を稼ぐ。批判をするテレビ局も批判を受けるテレビ局も、本来の目的である視聴率アップに笑いが止まらない。
ライバル局は執拗に過去にさかのぼり、疑惑を掘り返そうとする。
兄弟の過去の対戦相手(タイのボクサーが多かった)が、花屋の店員だったとか、空港職員でアマチュア・・・とか、醜いゴシップをこれでもか、と連日放映する。
「亀田家」が絶頂の時になぜ問題視しなかったのか、不思議な思いがするが、指導すべき立場の関係者の思い切りの悪さだろうか・・・
結果的に、亀田家は父親の思いつきと思い込み、そして親子の思い上がった行動と言動で、一夜にして天国から地獄へ落下した。
こういう図式をいったい誰が思いつくのだろう・・・ある意味で感心する。
沢尻エリカというタレントさんは今回の騒動で始めて顔を知った。私から見れば同い年くらいの女性タレントは皆同じ顔に見えてしまう。エリカさんのお母さんはフランス人らしい、アルジェリア系フランス人というから、あのサッカーのジダンと同じだ、ワールドカップかなにかで暴力騒動があったが・・・
その飛び切り(?)の容姿でお姫様のように扱われていたエリカ姫が、ある日一般客が沢山集まっている試写会の席上、インタビュアーの質問に『別に・・・』と言って、ふてくされたそうである。
そのふてくされの原因は未だに不明らしいが、その態度の悪さに世間(マスコミ)が一斉に大ヴーィングを浴びせたわけだ。
おかげでCMは打ち切り(更新せず)バッシングの影響で仕事は激減、本人は憔悴の日々を送っている(デートをしていたという情報もあるが)という、どっちゃでも良い話。
分析してみると原因は、思い込みと、思い上がりだろうか・・・
「女優や芸能人になろうかとする女性は自己顕示欲が強い」というのが、世間の思い込みだろう。
別に間違った考えではない。テレビ画面やスクリーンに映える容姿端麗な女優は人気も出るだろうし、周りもチヤホヤするだろう、自己顕示欲の強い(で、あろう)この娘は大満足で、更に自己の存在感を高めていこうと思い込んだのではないだろうか、そこを利用して所属するプロダクションと、テレビ局や映画界の大人たちが持ち上げもてはやし、徐々に虚像を作り上げていったのだろう、「エリカ姫」「エリカ様」という虚像を、である。
悲劇は、彼女の思い違いに起因するのではないだろうか、もっと言えば思い上がりか、本来の彼女はひょっとしたら素直な娘だったのではないだろうか、作り上げられた自分の立場を疑うことも無く、素直に受け入れてしまった。
そして、あの発言に結びつく。まさかここまでえげつなくバッシングされるとは夢にも思っていなかっただろう。
あの程度の発言や態度を取る女優はハリウッドにいけば、いくらでもいる。
アメリカの超人気アイドルのブリトニー・スピアーズなんかは、エリカ姫の比ではない。
頭を丸刈りにしたり、パパラッチを傘で追い掛け回したり、すき放題な行動と発言を繰り返している。勿論エリカ姫のように涙を流して謝罪なんかしない。
それでも、世界中で人気者だ。
セクシーを売り物にする歌手マドンナなんかは、イスラム過激派に狙われるくらい激しい行動(音楽活動で)を取っている。
彼女達に共通するのは、自分を、或いは自分の立場をハッキリ認識しており、虚像の自己に対する思い入れを高めて行動や発言をしているところである。
日本のジャリタレントの思い上がりとアメリカの鋼鉄アクターの思い入れの差だろう。
さて、ここでちょっと面白い実験をしてみよう。
下の写真は、私がある場所で撮影した物体の一部分である、光も色もその他なにも触っていない、加工や編集をしていない素の写真の一部だ。
いったいナニを撮影したのか、下記の答えから一つ選んでいただきたい。

②ドイツレストラン、エルナ・アドリアンの壁のディスプレー、投げ矢の羽根飾り。
③フランス印象派の版画の一部分、日本の富士の裾野と羽子板の羽根の印象。
④北極海に近いノルウエーで取れた、キングサーモンの胴体の一部分。
⑤南太平洋夜の砂浜の写真、海がめの頭と絶滅植物の胞子。
*正解は最後に掲載*
次は連日のように報道されている、食品表示の偽装問題。北海道の「白い恋人」売れ行きナンバーワンのお土産、その前は同じ北海道のミートホープ社、少し前は雪印。
そして伊勢名物の「赤福」続いて同じ種類の「御福餅」と「太閤出世餅」そして大阪「船場吉兆」
船場吉兆は私が勤める会社から目と鼻の先にある。
廃棄鶏肉を「秋田の比内地鶏」と詐称して、消費者を騙し続けた業者、鹿児島のデパートでは宮崎の地鶏のウソ表示。
今日はあの「ミスター・ドーナツ」がニュースになっている。
いったいこの国はどうなってしまったのか、どうなるのか?
いずれのケースも名門店、或いは何百年の伝統を誇る老舗が当事者になっている。多くの日本人の思い込みからすれば、信じられない事態が続出している。
誰がこのようなルール違反を思いつくのであろうか、ミートホープ社の場合は社長の思いつきだった、彼は昨日道警に逮捕された。留置場の中で惨めな思いをしていることだろう。
では老舗といわれる、赤福や吉兆はどうなんだろう、誰が思いついたことなのだろうか。捜査の進展を見なければ分からないが、そういうことを認める、認めざるを得ない体質が企業にあったとしか考えられない。
ここでも伝統に胡坐をかいた思い違いが全体を支配してしまったのか、或いは伝統の重みに対する焦りの思いか。
今後彼らが糾弾されるのは、老舗の誇りに対する思い入れの精神と、消費者に対する感謝と思いやりの心が欠けていたことだ。
熟慮考慮を重ねて、個人の生き方や組織の進路を決定する方法をとれば、このような失態やトラブルは防げたはずだ。
どこかに「売れれば良い」「儲かればよい」の刹那主観があり、それが単純だが後に後悔と謝罪の結果を生むことに繋がっていくのだろう。
(この項終了)
先ほどの実験の結果は、④のサーモンが正解。
合っていましたか?合ってた人は、柔軟な思考力と観察力のある方。
この写真は近くのスーパーで見つけたノルウエー産のサーモンでした。
④以外の答えを指した人は、頭の回転と想像力が豊かな人です。写真だけを掲載しておけば、半分以上の人が「サーモン・鮭」または「魚のひれ」と、ほぼ正解を出したと思います。
けれど、下の5つの答えに想像力を膨らましすぎた結果、迷路に陥った思い込み・思い違いの怖さというところです。

憂うべきことです。私の思い過ごしでしょうか・・・
by mahalotakashi | 2007-10-31 18:20 | mahalo@哲学






















