イタリア週間 (1)マンマの味・カルーソ・西宮北口
イボイノシシさんは、なぜそんなに「イタリア」が好きなんですか?という質問をよくされる。
そんなときは、いつもこう答える。
嫌になる要素が見当たらないから!
子供のころから、イタリアが好きだった。「外国」と言われたら、イタリア!とイメージしてしまうほど思い入れは強い。残念ながらまだ一度も彼の地を訪れてはいない。
子供たちは何度もイタリアの大地を踏みしめているのだが・・・
自転車泥棒
いつのころからイタリア贔屓になったのだろう・・と、思い起こしてみたら、それはイボイノシシが小学校4年生(9歳)のとき、厳しかった父親に初めて連れていってもらった映画を観てからだと思う。
場末の映画館で上映されていたのは、「自転車泥棒」というイタリア映画だった。字幕付きで映画の内容はまったく分からなかったが、無口で笑うことも少なかった父が「映画に連れて来てくれた」という感動で胸が熱くなった記憶がある。
画面の中をとぼとぼ歩くイタリア人の親子が、丁度当時の私と父の年齢とほぼ同じだというので、強烈に記憶されている。
「自転車泥棒」は、1948年、ヴィットリオ・デ・シーカ監督のイタリア映画で、アカデミー外国映画賞を取っている不朽の名作だ。
それ以来イタリアへの思いは募るばかりで、イタリア関連の情報や話題に敏感になっていった。カンツォーネに感激、ボビー・ソロに憧れ、サンレモ音楽祭の入賞曲はそらで歌えるくらいだった。ダヴィンチやミケランジェロの作品を書物に探し、フェラーリの赤にときめいた青春時代。この年になってもその情熱は一向に衰えていない。だから外食で最も頻度が高いのが、イタリア料理。
今までイタリアン・レストランで、不愉快な思いをしたことが一度も無い!
それどころか、楽しく、記憶に残る感動はいつもイタリアンレストランで起きるのだ、数え上げればキリが無いが、こんなエピソードがあった。
ハワイでカンツォーネ♪
独身時代の息子と娘を連れてハワイへ家族旅行をしたとき、たまたま私の誕生日だったのでワイキキのイタリアンレストランに出かけたら、誕生日を知ったその店のチーフコック(イタリア人)が、わざわざ花を持って私たちの席にきて、なんと!カンツォーネ(サンタ・ルチア)を熱唱してくれたのである。
3年前に今度は長男家族に初孫が生まれたお祝いにと、マウイへ行ったとき、私たち夫婦の結婚35年記念の日が重なり、長男夫婦がお祝いに「フォーシーズン」のガーデン・レストランを予約してくれた。そしてまたまたイタリアと出会う・・
あらかじめ長男がセットしてくれていたのだが、私たちの席に2人バンド(ヴァイオリン&ヴォーカル)(勿論イタリア人)が立ち、浪々と唄ってくれたのが「ゴッドファーザーのテーマ」
前置きがダラダラ長くなったが、そういう分けでイボイノシシのイタリア慕情の思いをわかっていただくために、今週はマイブログで「イタリア関連情報」の週にしたいと思いついたのである。(勿論、自宅周辺の限られた地域ではあるけれども・・・)(^^;)
西宮で一番古いイタリア料理店(マンマの味)
イタリア情報の一番バッターはやはり「料理」から・・★☆の数ほどイタリアン・レストランの多い西宮市内で、もっとも古い歴史を誇る、イタリア料理・カルーソ。
阪急西宮北口駅(宝塚線)横のビル1階にあるお店で、西宮では結構評判のレストラン。恐る恐る中を覗くのは、七面鳥夫人。自宅から歩いて10分くらいだから、超リラックスモード・・
とにかく安い♪ランチコース・コーヒーor紅茶付きで、800円くらいから~
いわゆる、イタリアの家庭料理がメインの気さくなレストランだ。
(ただし、シェフはこの業界では有名な人)
オーナーシェフの奥さんが店内を取り仕切る文字通り「マンマ」の店。
このマンマ、まあ~よく喋る!れっきとした日本人だが、早口でまくし立てる関西弁はまさにイタリアのお母さん、『この後、オリックス・バアファローの選手が家族でやってくるの!ホラッ♪』とリザーブメモを見せてくれる。
『古いのは別に自慢じゃないけど、料金は開店当初からほとんど変わってないのよ!』
『予約さえ入れてくれれば、どんな高級な料理だってOKよ!うちの戸籍筆頭者は・・』
どうやら、この店の秘密はこの辺にあるようだ。一般のコース料理はリーズナブルな家庭料理で安く提供。そして馴染みの客に希望通りの高級素材を使ったゴージャスなメニューを出して、リピーターを増やしていく。(中々のやり手じゃありませんか・・^^)
七面鳥夫人は、メインにポークソテー・ハム・チーズ重ね焼きに、パン、自家製ショートケーキとコーヒーが付いて、1200円。
イボイノシシは、マグロと茄子の入ったトマトソースのパスタランチ、コーヒー付きで840円。
ナポリ民謡の流れる店内、マンマのお喋りを聞きながら楽しく食が進んだ。
少し長くなるので、この続きは明日にしよう。シェフのイタリア料理修行の話や、イタリアへの思い入れの気持ちがピッタリ合って話が弾んだ♪
カルーソ
by mahalotakashi | 2007-07-23 09:00 | mahalo@西宮