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話せない話(極秘でお願いします)      2007年4月6日

隔靴掻痒

 隔靴掻痒(かっかそうよう)
 靴の上から足のかゆいところをかく、もどかしいこと、核心にふれないこと、はがゆいこと。
 かなり際どい話です、一つ間違えば首が飛びます。お喋りな人探索好きな方は今すぐお引取り願いたい。ここから読む人もマジに秘密厳守でお願いします。
 2年に1回か3年に1回、それは突然やってくる。某大手自動車メーカーのニューモデルカーの秘密試走の輸送業務。驚くほどの高額な輸送料金は頂けるが異常に厳しい条件が付く。まず指定車両は20トン積載のウイングトレーラー(ボックス型で外部から中がまったく見えないタイプのトレーラーシャーシ)乗務員は身元の確実な5年以上のキャリアのある日本人(本籍・現住所の確認書類要)1週間以上の連続輸送(待機を含む)が可能で過去に事故歴の無いこと、秘密が守れること。(原子力発電所や自衛隊の武器関連、科学技術省の深海探査船やロケット部品、国宝的価値の美術品の輸送の場合にも適用される)
 今回の指令は4月?日(中旬)に某メーカーの技術研究所から「テストカー」を積込(夜)翌日の夜に指定されたテストコースに運び込む。いつものことだが作業はサンセット(日没)から開始、サンライズ(日の出)までに終了するという忍者見たいな仕事だ。


産業スパイ
 自動車メーカーの販売競争はグローバルでしかも過酷で厳しい、ニューモデルの発表は想像を絶する極秘作業の内に進められる、国内の他メーカーは勿論中国・韓国や米国の産業スパイがしのぎを削るという映画もどきの世界だ。それに加えて専門誌やアマチュアのカーマニアの盗撮や情報の流出にも神経を使う。テスト走行は最後の仕上げであるが、発表の時期がプランニングされており、この時期にすっぱ抜かれたりすると大変な事態となる。だから通常の2倍~数倍の運賃を払ってでも信用の置ける輸送業者に依頼が来るわけだ。
「テストカー全国キャラバン」と言う名称のとおり、技研から出発して技研に戻るまで長い時で2週間ほどの帯同となる。
 たとえば金曜日の夜に技研から積込、日曜日の未明にある地区のサーキット場に到着、テスト走行中トレーラーは外部からの目隠しとして、サーキット場の出入り口を塞ぐ形で駐車、トレーラーの乗務員達(6~7名)は別室で待機か仮眠をとる、その間携帯(カメラ付き)はスタッフが預かり撮影は勿論外部との連絡は一切遮断される(緊急の場合はスタッフ経由で連絡)
 テスト走行が無事完了すると、再びトレーラーに積み込み次のテスト場に向う、当然深夜作業だ。寒冷地や高地その他条件の違う様々なレース場やサーキット場でテスト走行が繰り返される。技研に戻るのは次の次の金曜日位になる。
 運賃が高額なことと、カーマニアの多いトレーラードライバーからの志願が多く、人選にはいつも頭を悩ます。大体の場合年配者からピックアップするケースが多い。
トレーラーの乗務員達も自分が積んでいるニューモデルカーの生を見れるわけではない、すべて覆面使用であるからだ。今年はサントリービールの定期輸送がスタートしておりウイングトレーラーの確保がかなり難しい、しかし信用していただいている限り断るわけにはいかない、再び頭をひねる配車組が始まる。



サーキット場
 これだけで終わってもなんだかよく解らないと思うので、ギリギリ許される範囲でこれから実施されるテストコースを入れた全国のサーキットの名前を挙げる(いつ、どこで)情報は口が裂けても言えない。
★大分オートポリスサーキット★TIサーキット英田(岡山国際)★セントラルサーキット★
★富士スピードウェイ(fisco)★筑波サーキット★白老カーランド★十勝サーキット★





               暫らくの間は多忙な業務が続きそうだ・・・





 

by mahalotakashi | 2007-04-06 12:01 | mahalo@仕事