人気ブログランキング |

ホームドクターは天国に行きました。   2007年1月19日

 阪神淡路大震災の二ヶ月前に現在のマンション(借上げ社宅)に引っ越してきた。
それ以来家族全員が世話になった個人開業の医師がいた、大岩クリニック(仮称)といって、自宅から直線で200メートルほどの所にあって、非常に重宝した。

 私は毎年会社で受ける「習慣病検診」の結果表を、大岩先生の処へ持ち込んで質問したりアドバイスを受けるのが楽しみのひとつだった。
年齢は私より一つ二つ上で恰幅の良い頑丈そうな男であった、医師と患者というより、気の置けない友人という関係だった。

 私の家族は根が大げさな連中ばかりなので、随分と先生をてこずらせたものだ、娘など常連だった、サーフィンに行って珊瑚のかけらが足の裏に突き刺さった、アートの製作中目に鉄粉が入った等、私の知らない間にも大変御世話になったようだ。

 本当に気さくな人で、診察にいっても雑談ばかりに始終した。『どんな内容の仕事してるの・・休みの日はなにしてるの・・酒はどんなシチエーションで飲むの・・』等々、最初は診断の一環かと思っていたが、私自身の生き方に興味があったようだ。

 10年くらい前に痛風を患ったことがある、若い内から剣道を続けビールを好んだ生活習慣が、引き金だといわれた。
それ以来痛風の予防薬と持病の胃潰瘍の薬を貰いに、週一回通うのが続いた。

d0083265_16201045.jpg


 その大岩先生が、去年の春突然亡くなった。
ショックだった。死因は脳梗塞か心臓発作か・・とにかく突然にこの世を去ったのである。
御葬式には女房が家族の代表で参列した。

 亡くなる少し前、最後の会話で大岩先生にいわれたことが二つある。
『あんた、脊髄に少し不安があるからゴルフやめたほうがいいよ』
『それと、多血症の疑いもあるから、日本酒とビールも控えるようにね』

 遺言である。それ以来私は真面目に好きなゴルフと日本酒をやめた、ゴルフ道具はすべて息子に譲り、我が家から菊正宗が姿を消した。


 去年の暮れに閉鎖されていた大岩クリニックがリニューアル開業した、大岩先生とは赤の他人の開業医らしい。
d0083265_16393258.jpg

暮れにワインの飲みすぎだと思うのだが、会社の近くでクラクラ・・としたことがある、「やばい!脳梗塞か動脈硬化か?」仕事を早めに切り上げ(脳梗塞ならその場で倒れているだろう)女房についてもらって、新しく開業したクリニックを訪れた。

 今度の先生は若い(40歳前後か)愛想の良い人だった、『どうしました?』とニコヤカだ、結局簡単な検査でケリがついた『お酒の飲みすぎで一時的に血圧が上がったようですね、お大事に・・』と薬もくれない。
この若い医者が二代目我が家の、ホームドクターになるのか、大丈夫かなあ?

 「先生、前の病院・・此処のことですけど・・私や家族のカルテが残ってるんですけど・・」と聞いてみると、『あっ!それは大岩先生の未亡人が保管されています、個人保護法の問題もあって、簡単には取扱い出来ないのですよ』

 ・・・命に関わることじゃけん、宜しゅう頼みまっせえ、二代目さん・・

 なんとかなるう?????なんとかならんかったら、どないしょう。

by mahalotakashi | 2007-01-19 17:05 | mahalo@夢旅