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電話の向こうの女性達            2006年12月2日

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 出勤すると、まずコーヒーを一杯飲み業務開始だ。

月曜日から金曜日まで実に多くの人々と電話のやり取りをする。

一日平均すれば延べで100人前後だろうか、そのうち20~30人が女性だ。

二十歳代から五十歳代まで実に様々な「おんなの人」とお話をする。

その大半は顔を合わせたことがない人たちばかりだ。


 ある日突然『実は今月一杯で退職します、色々御世話になりました』

『後任には山本と言うものが担当いたしますのでヨロシクお願いします』

それでおしまい。あっけない別れである。続いて明るいがちょっと不安げな

声で『担当させていただく、山本と申します、色々ご指導ください』で新しい

関係(?)がスタートする。


 物流業界が、I T を導入し始めて以来、女性の進出が著しい。

私の担当する得意先や協力業者の半数近くが、女性配車係りであったり、

運行管理者である。


 倉庫やデポの関係が特に目立つ、三井倉庫㈱・三菱倉庫㈱・住友倉庫㈱

永い付き合いだが、昔から女性担当者が主流だ。

海運関係も女性の業務担当が多いと言える。

彼女たちに共通しているのは、業務に対する責任感の強さだ。

我々男性がともすれば持ち気味な、あいまいな妥協や適当なごまかしは

ほとんどない、車種の選定や運賃コストそれに納期等なかなかシビアで

ときには辛らつでさえある、社内で選りすぐられた人間、と言う感じがする。

 ただ、あえて言えば、粘りがない、業務内容を拡大飛躍させよう、と言う

意識に欠ける(特に欠点と言うものではないが) 物足りなさを感じる時も

ある。


 女性担当者も2~3年くらい付き合うと、なんとなく性格やら人柄が見えて

くる、気の弱い子(娘より一回りくらい年下のお嬢さんもいるのであえて”子”

と呼ばせてもらう)反対に勝気な性格で自己主張の強い子、優柔不断な子

男性も同じだが、十人十色で実に様々な人生が垣間見える。

これが、私が長く勤めていても仕事にあきない、キーワードのひとつである。


 とはいっても、わが社はコンプライアンスを重要視する社風があり、個人的

にせよ、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントに結びつくような言動や

態度は絶対にご法度である。


 変な意味ではなく、興味のある女性も数人いる、パワーの源はどこから生ま

れてくるのか?どのような良い環境で育ったのか思いやりのある優しい子、

何か影のある子等々、興味というより、気になる女性といえばよいだろうか。

業務のやり取りの会話の中で、「チラリ」と本音が覗けるときもある。

明らかに、彼女のミスで問題がおきた時などに、人間性が見えるのである。


 逆にウオッチングされるときも、たまにある。

御互い仕事だけの会話であり、逢ったことも無いし年齢や容姿も想像の

世界だけだから、声の質、喋り方、表現内容で、勝手に相手の人となりを

作り上げて、それなりのイメージで会話のキャッチボールを繰り返してい

るわけだ。

だから、相手方でとんでもないイメージを作り上げて話し掛けられると、さ

すがに面食らうときがある。

『あのー、失礼ですけどご結婚されていらっしゃるんですか??』と聞かれ

た時は、受話器を持ったまま椅子から転げ落ちそうになったことがあった。

「結婚どころか、孫が二人もいるんですよ」と言ったら。

『キャーッ!ゴメンナサイ!」と叫んで電話を一方的に切られたこともある。

 次の日から、二人は父娘のように息が合うようになり、順調に業務をこなし

ている。いつもジョークを飛ばしあいながら。


人生様々、人間も色々、辛いことも、愉しいことも、繰り返される。

一つだけ間違い無く言い切れること。


           人間は一人では生きて行けない。 

by mahalotakashi | 2006-12-02 17:20 | mahalo@仕事