人気ブログランキング |

ハムレットの心境。      2006年9月5日

 組織の中で生きていると、時として自分のポリシィーと相反することに
遭遇することが、多々ある。

たいていの場合、仕事をこなして行く上でやむをえない判断・決断と、
割り切って、個人の意に反した行動をとるケースが多い。

部下への叱責、下請け業者への威圧、顧客への媚びへつらい。

 勿論、法に触れる行為や人間の尊厳を傷つけるまでには至らない。

しかし、組織人の自分がやむを得ず行っている営みをもう一人の私人
である自分が侮蔑の眼差しで見つめ、戒め、制しょうとする葛藤が日々
続いている。


今日、重要な顧客である大手物流会社の取締役から電話があった。
話の内容はこうである。

『老舗の運送業者が仕事がなくて非常に苦労している・・
 ついては、君のところで専属取引をしてやってくれないか?
 忙しくて車が足りないとの情報を聞いたものだから・・・』

悪い予感がした。

聞いてみた、   「高知通運ですか?」

『そうだよ、その通り、さすがカリスマ・コーデネイター!ぜひ頼むよ』

高知通運は高知県の有力運輸業者で歴史も永く、高知県下では
日本通運と提携して高知県産の野菜や果物の運送をほぼ一手に
納め、成長を遂げていた企業であった。

しかし、数年前飲酒したドライバーが乗用車に追突、幼い子供二人を
殺した(マスコミにも大きく取り上げられ法改正のキッカケにもなった)
ことで、荷主や業界から総スカンをくらい、青息吐息の状況である。
潰れない(倒産・廃業)のが不思議なくらいである。

『この話、飲んでくれたら、こちらからの発注量のアップ考えるよ』
かなり積極的だ。

私人である自分の声(何か裏がある、金が動いている、間違い無い)
組織人たる自分の声(貸しをつくれば、後々有利な展開があるかも)

「突然のお申し入れ、少し時間をいただきたい、善処いたします」

電話を切ったが、心の中で綱引き合戦が始まった・・

重役の狙いはある程度見える。

関東圏から四国地区への輸送(オーチスEV・日本製紙・etc)

四国から関東地区への輸送(東レグラサル・丸住製紙・etc)

確かに、車両不足だ。


使うべきか、使わずべきか・・

まさに、ハムレットの心境だ。

答えは後日。

by mahalotakashi | 2006-09-05 23:11 | mahalo@仕事