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ユッケ食中毒  外食チェーン店の危うさについて

ユッケ食中毒  外食チェーン店の危うさについて_d0083265_2203258.jpg   MAHALO   
’11.DIARY

  Message of the truth






デフレスパイラルは時として取り返しのつかない悲劇を招くことがあることを理解していなければなりません。

ブログでリーズナブルランチガイドを発信している立場として今回の「ユッケ食中毒事件」には衝撃を受けました。

現在の日本に於いて少しでも安価に、しかも美味しい料理を求めることは決して間違っているとは思わないし、消費者の当然の権利だとも考えています。

外食産業は客寄せの為、血の滲む様な努力を重ねコストダウンに努力している現状も理解すべきだと思います。

ただその裏側に潜む命に関わる危険があるとの認識は残念ながら希薄であったことは事実です。

お金を払って食事を楽しみ、その結果が苦しみの果ての死と言うあってはならない現実をどう捉えれば良いのでしょう。

亡くなられた4人の被害者の方に心よりご冥福をお祈りします、さぞかし辛かったでしょう、悔しかったでしょうね。

そしてまだ多数の人々が苦しんでいます、重態の方もいらっしゃるようですがこれ以上被害が広がることが無いように祈ります。



    ユッケ食中毒「感染リスク避けたい」業者ら責任押しつけ合い
    (産経新聞 5月7日(土)20時22分配信)
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 焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で4人が死亡した集団食中毒では、生食用食肉の基準が形骸化する中、感染リスクを懸念して生食用の出荷を避けてきた卸業者らと、消費者ニーズに押されて提供する飲食店の姿が浮かび上がってきた。
食の安全を指導する立場の厚生労働省が責任を現場に押しつけた結果、今回の集団食中毒を招いたと指摘する声も少なくない。

 日本食肉卸売市場協会によると、食肉の流通は生産農家から末端の小売業に届くまでに家畜市場、食肉処理場、卸売りと複数の段階を踏むのが一般的。関係業者が多いと、食中毒の原因菌の混入機会も多くなる。

 都内のある食肉卸業者は、出荷する肉に「生食用」とも「加熱用」とも表示しない。
この業者は「生食用のリスクは保健所の指導でたたきこまれている。

「肉は加熱して当たり前」と断言。加熱用の食肉が生食用で提供されている実態を知りつつも、「自分たちがしっかりやっても、取引先には衛生状態の悪い店もある。生食用と卸すことはできない」と打ち明ける。

 「消費者の生食人気は高く、焼き肉店は板挟みだ」と訴えるのは、全国焼肉協会の担当者。東京都が平成21年に行った飲食店への調査では、3カ月以内に食肉の生食料理を提供した店にきっかけを訪ねたところ、半数近くが「客の求めに応じた」と回答した。

 しかし、国内では現在、食肉を「生食用」として飲食店に提供する卸業者はほとんどないため、飲食店の現場で肉の表面をそぎ落とすトリミングなどを行い、衛生基準に適合するよう対応。同協会は「現場でできることは限界がある。生食用が卸業者にあるなら安心なルートで仕入れたい。ないなら牛肉の生食はやめるようにすべきだ」と憤る。

 監視・指導する自治体も対応に苦慮している。東京都は肉の生食を控えるよう指導や啓発活動を行ってきたが、厚労省が示す衛生基準が強制力のない通知だったため、「生肉の食中毒のリスクを説明し、説得するしかなかった」(都の担当者)と話す。

 実践女子大学の田島眞教授(食品学)は「生肉の危険性を知りながら、守られない衛生基準を放置した厚労省の責任は重い。提供を店任せにしており、監督不行届きといわれても仕方がない」と指摘する。

 焼肉酒家えびすでは、和牛カルビ380円、和牛ユッケ280円と破格の値段で提供していた。食肉に詳しい岩手大学の重茂克彦教授(獣医公衆衛生学)は「ユッケは肉の一部しか使わないぜいたくな食べ物。本当に安全性を担保されたものか、消費者や飲食店を含めて考える必要がある」と話す。(油原聡子、長谷川陽子)




直前に日テレ番組で称賛 「大量仕入れ、高級店並み」  2011.5.6 12:22

ユッケ食中毒  外食チェーン店の危うさについて_d0083265_21582413.jpg
                             (写真はイメージです。今回の件とは全く関係ありません)

 食中毒で死亡した70代女性と40代女性の家族が食事をした「焼肉酒家えびす砺波店」=4日午前、富山県砺波市 「焼肉酒家えびす」について、日本テレビ・読売テレビ系の人気バラエティー番組「人生が変わる1分間の深イイ話」が食中毒発生の直前に取り上げていたことが、インターネットで話題になっている。

動画投稿サイトには放映時の録画とみられる映像が転載され、「番組を見て行った人もたくさんいるだろうに」などとする書き込みも相次いでいる。

 番組は、4月18日の放送で焼肉酒家えびすを紹介。視聴者の投稿を基に「焼肉1皿100円」の安さと人気の秘密を探る-として、「人気の種類を大量に仕入れることで激安価格を実現」「高級店並みの接客」などと称賛していた。

 死亡した4人のうち、富山県内と福井県内の男児2人が食事したのは放送3日後の4月21日。70歳と40代の女性2人は同23日だった。番組ではユッケを直接取り上げなかったが、メニューに掲載されている映像はあり、動画投稿サイト「ユーチューブ」などに番組の映像が次々と転載。5月6日までに100万回以上再生された投稿もあった。

 書き込みには「番組がきっかけで焼肉酒家えびすに足を運び、死亡もしくは重症になった方がいるかもしれない」「これを見て被害が増えたのも否定できないよな」などという意見のほか「日テレは知らんぷり。これっておかしくないですか?」という声もあった。

 ■今後は安全面も注意

 日本テレビ総合広報部の話「焼き肉チェーン店で被害に遭われた方が出られたことは、誠に残念です。今後も番組で食べ物を扱う場合には、安全面に十分に気をつけて放送してまいります」



イボイノシシがイタリアン大手FCのお店をブログで紹介しない理由。

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 イボイノシシがいつもご紹介しているイタリアンにも、ユッケと似た料理があります。

皆様よくご存知のカルパッチョです。

イタリアの画家であるヴィットーレ・カルパッチョが薄切りの生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけた料理を好んだことから、その料理は彼の名を取ってカルパッチョと呼ばれているという説が有力だそうです。

このカルパッチョ、個人経営のトラットリアなどではたまにいただくこともあります。

でも大手外食チェーンの、Jパスタさんや、Sゼリアさんなどに立ち寄ることもありますが、生ものはいただきません。そしてブログでの紹介も控えています。

やはり信用度の問題だと思います。

個人のお店なら本日は提供できる生肉がありませんので申し訳ありませんと断られる場合がありますが、FCではそのような経験はありません。

これは個々の危機意識の持ち方の差だと思うのです。

例えば、個人経営のオーナーシェフが適当な素材を適当に調理して問題が出れば即レッドカード!その瞬間お店は崩壊します。

外食チェーン店のアルバイトさんにそこまで危機意識があるかは疑問です。

だから自己防衛のために、偏見と独断かも知れませんがチェーン店でのメニューオーダーは限られてきます。

外食チェーン店もそれなりに安全対策が取られていると思いますが、末端までその意識が浸透しているとは思えません。

「ご注文は以上でよろしかったでしょうかあ~!」と、意味不明の日本語を何のためらいも無く発するスタッフの食に対する無責任(と言うより、ジェンジェン考えてないも~ん!)的な、目的意識の無い無責任な応対が怖いからです。

命を大事にする日本に住んでいても、安心してはいけません。

危機意識のない外食産業や、そこに勤めるモラルの低いスタッフがいるお店もかなりあります、それをチョイスするのは貴方自身の危機管理。

オーナーシェフ→選別→仕入れ→調理→お客様への提供

外食産業→一括仕入れ→マニュアル調理→アルバイトスタッフ→お客様への提供

やはり、自分の身は自分で守るが外食の重要なポイントになってきますね。

by mahalotakashi | 2011-05-07 23:05 | mahalo@雑記