ミラノ風・・・・て、どう言う意味?
【本日のレストランガイドはおやすみです。】
少しイタリア料理に関連したお勉強しましょうか!どうでも良い話だけど、知ってれば会話が楽しくなりますよ。
よく何々風料理と言う呼び方を聞くことがあるでしょう、特にイタリアンでは顕著ですね。曰く、シチリア風、ナポリ風、ローマ風、ジェノバ風、ボローニヤ風・・・・・・意味、解ります!答えられますか?
今日は、「ミラノ風」について考えてみましょう。
alla Milanese=アッラ ミラネーゼ、イタリアでもよく使われるフレーズのミラノ風。日本では、ミラノ風カツレツが有名ですよね。
で、ミラノ風て、どう言う意味かと言うと、黄金色がキーワード。
北イタリア最大の州ロンバルディアの州都、ミラノはイタリア経済の中心地、現在でもニューヨークやパリと並んで世界のファッションをリードする都市です。よくミラノコレクションなどと言うコピーを聞くことがあるでしょう。
実際ミラノは中世の時代からイタリア随一の商業都市、所謂商人の街だったのです。
商人の象徴と言えば、ゴールド!金貨に象徴される富のシンボルがミラノ風の原点。
北イタリア・ミラノ地方のカツレツ、コトレッタ・ミラネーゼは、薄い仔牛(こうし)のカツレツです。イタリアでは、仔牛はどこの肉屋でも売っているごくありふれた肉。
たたき延ばして三倍の大きさにしますので、一・五―二センチ厚くらいの一口カツ用がいちばん適しています。
かなり大量のバターでじっくり揚げます。
ミラノ風リゾット(Risotto alla Milanese):鶏または牛のブイヨン、サフラン、骨髄、バター、パルミジャーノ・レッジャーノで作ったリゾット。いずれも共通するのは黄金色。
写真のコトレッタとリゾットは去年イタリア旅行の際、ミラノでは有名な老舗のTrattoria Milanese トラットリア・ミラネーゼでいただいたものですが、未だにその美味しさは忘れられない味です。
というわけで、ミラノ風とは黄金色の料理を表す言葉です。どうですか、面白いでしょう!料理は奥が深いものですね!
それでは、オヤスミナサイ!
by mahalotakashi | 2009-11-23 21:21 | mahalo@食卓