「ほっ」と。キャンペーン

タグ:夢の食卓特集編 ( 69 ) タグの人気記事

夢の食卓       奨学米に集まる大学生

                  Table of Dreams ~夢の食卓~


d0083265_13215472.jpg


 今回の舞台は稲刈りの最盛期を迎えた9月の新潟市。そこには都会に暮らす3人の若者たちが、農家と一緒に慣れない農作業に励む姿があった。彼女たちは東京の大学に通う大学生。1泊2日、新潟の農家にホームステイしながら農作業を手伝う。
 この企画は奨学金制度をヒントに考えられた「奨学米」というもので、2011年に始まったばかり。農家からお米を支援してもらう代わりに、農作業をして労働力でお返しをするのだ。1泊2日を年に3回。農家を手伝うことで30kgのお米がもらえる。

 「奨学米」スタート時から学生を受け入れている農家の男性は、学生がキツイ農作業に楽しそうに取り組む姿を見て改めて農業に誇りを感じ、それ以来、学生と過ごす2日間を毎回楽しみにしている。
 農作業の後は学生たちが何より楽しみにしている夕食の時間が始まる。みんなで料理を作り、いっしょに食べながらにぎやかに食卓を囲む。その食卓には、学生たちが東京からやってきて農作業に励む、本当の理由が秘められていた。









by mahalotakashi | 2012-12-19 13:53 | mahalo@食卓

夢の食卓       歌でつながる食卓

                  Table of Dreams ~夢の食卓~


d0083265_13492186.jpg


 2012年、不思議な歌が生まれた。なんと全国100万人から届けられた“元気”をもとに、武部聡志プロデュースのもとKAN、キマグレン、一青窈の3組のアーティストが作詞作曲。その歌で全国に元気を届けようというチャレンジが行われた。歌のタイトルは「YEAH! YEAH! YEAH!~100万人でつくろう元気のうた~」。

 春、「元気をもらったひと言」や「元気のポーズ」が全国から届いた。そこには参加した人々の様々な思いが込められていた。その思いを受けて、曲作りが始まった。

 夏、参加した人々が集まって「食卓会」が開かれた。歌でニッポンを元気にしたいという人、どんな歌ができるか楽しみという人…。そんな中“みんなで歌を作ることと、みんなで食卓を囲むことは似ている”と話す人がいた。それはキマグレンなど、アーティストも同じ思いだった。“思いを届けたいから歌を作る”“思いを伝えたいからいっしょに食べる”――。

 冬、100万人の思いの詰まったCDがリリースされた。一体どんな歌が出来上がったのだろうか…。







by mahalotakashi | 2012-12-12 23:23 | mahalo@食卓

夢の食卓      玉村豊男の食卓

                   Table of Dreams ~夢の食卓~

d0083265_13142447.jpg


 世界の食卓に魅せられた人がいる。エッセイストの玉村豊男。ヨーロッパをはじめ、世界60か国以上を旅し、食に関するエッセイを書くのをライフワークとしている。

 人生の転機となったのは、留学先のフランスで出会った食卓だった。言葉は通じなくても、美味しいものを一緒に食べれば、コミュニケーションがとれた。食卓には世界共通の言語があることに気付いたのだ。以来、異国の食卓を渡り歩き、食のエッセイストの第一人者となった。現在、玉村はワイン好きが高じて長野県にワイナリーを開設し、ぶどうの栽培からワインの醸造までを行っている。

 ワインはひとりで飲むものではなく、大勢で食卓を囲んで飲むのが最高だと玉村は言う。10月下旬、今年最後のぶどうの収穫が終わると、玉村はスタッフと共にささやかな収穫祭を開いた。ワインを中心に人々の輪が広がる。それは、にぎやかで楽しさいっぱいの食卓だった――。







by mahalotakashi | 2012-12-05 23:53 | mahalo@食卓

夢の食卓     いっしょに食べよう。倉敷・名古屋

                  Table of Dreams ~夢の食卓~


d0083265_1422377.jpg


 2011年・秋。横浜赤レンガ倉庫にて開催された『いっしょに食べよう。2011~横浜ロングテーブル』。
 1000人もの見知らぬ人々が長い長い食卓を囲んで、一緒に食べ、笑い、話をし、仲間になった。その様子を見て、町興しにと動いた人々がいた。

 2012年・春。三重県・伊勢志摩で地元の漁師や旅館の女将が中心となって開催した『いっしょに食べよう。志摩』。メニューには地元で獲れる新鮮な伊勢海老やサザエなどが並び、地域の人と遠方から集まった200人が交流を深めた。

 そして、今年・秋。今度は倉敷と名古屋の2か所でキレイな秋晴れの下『いっしょに食べよう。』が行われた。倉敷での開催は“ひとりの食卓は寂しい。みんなで一緒に食べる場を作って欲しい”という、ある一人暮らしのお年寄りの思いがきっかけだった。参加者は300人。地元の人々がボランティアで協力し、枝豆や豚汁など、倉敷の美味しいものを使った料理を振る舞う。

 名古屋では、「日本の洋陶磁器発祥の地」“ノリタケの森”でイベントを開催。参加者100人で一緒にテーブルコーディネートをし、陶器の皿にナイフとフォークでいただく。
 小さい子供たちは四苦八苦しながら、でもみんな笑顔で、食卓を囲む。ただ“いっしょに食べる”だけ。そのシンプルな食卓から、一体何が生まれるのだろうか。








by mahalotakashi | 2012-11-28 23:55 | mahalo@食卓

夢の食卓       食卓でつながる那須朝市

                   Table of Dreams ~夢の食卓~

d0083265_13362754.jpg



 10月末、紅葉の盛りを迎えた那須高原の裾野で、那須の豊かな食文化を朝ごはんで味わうことのできる人気の朝市、「那須朝市」が開かれた。朝市の発起人・宮本吾一さん。3年前、“食”を「作る人」と「食べる人」が直接交流できる場を作りたい、と一人で農家を回り、食材を探しては、朝市に出店しないかと声を掛け続けた。そして、協力してくれる地元農家や、那須に住まう食にこだわりを持つ人々と出会い、地域のみんなで手を取り合って「那須朝市」が誕生した。

 人との繋がりを大切にしている宮本さん。朝市スタッフとの話し合いの後はみんなで食卓を囲む。食事を共にすることでスタッフ同士の絆が深まり、一体感も増してくる。

 みんなが気軽に意見を出し合えるこの食卓からは、新しいアイディアも生まれた。那須の牛乳を使って何かできないかという発想から商品化された“朝いちのプリン”。地元の菓子工房と牧場がコラボしてできた“朝いちのプリン”は、牛乳の濃厚な味が魅力の那須朝市限定の目玉商品。

 朝市にはシチューやけんちん汁などの温かい朝ごはんも並ぶ。どれも「作った人の想いが分かる食材ほど贅沢なものはない」と地産の食材が使われている。

 朝市に訪れたお客さんをひたむきな情熱と真心でもてなし、朝市を盛り上げようとする人々の舞台裏を追った。













by mahalotakashi | 2012-11-21 23:23 | mahalo@食卓

夢の食卓       藤村靖之 幸せな食卓

                   Table of Dreams ~夢の食卓~

d0083265_13393954.jpg


 色とりどりのコスモスが咲き誇る3000坪の敷地に、不思議なデザインの建物が立ち並ぶ―栃木県那須町にある、おとぎの国のような「テーマパーク」がいま注目を集めている。

 年間3000人もの人が全国から訪れるこの場所は、工学博士・藤村靖之の自宅兼発明工房。放射冷却の原理を応用した冷蔵庫、電気を使わない除湿機、もみ殻で断熱した快適な家…ちょっと不便だが、どこか愉しい発明品を通じて、藤村博士は「豊かな生活の選択肢」を提案している。

 「便利さだけじゃなく、もっとさまざまな選択肢の中から選べる方がいい。幸せの選択肢を増やすことが、発明家の仕事です。」と藤村は笑顔で語る。

 彼が何より大切にしているのが、一日三度の食事。必ず、家族とテーマパークで働くみんなが揃ってテーブルを囲む。自ら畑で栽培した新鮮な野菜が並ぶこの食卓こそ、博士のエネルギー源。賑やかな会話の中から、新しいアイデアも生まれる。

 地元那須町の若者たちは「藤村家の食卓には壁がない」と言う。いっしょに美味しい物を食べながら、大声で笑いながら、「豊かな生活」を考える…新しいライフスタイルのヒントが詰まった、藤村靖之の幸せな食卓をお届けする。







by mahalotakashi | 2012-11-14 23:23 | mahalo@食卓

夢の食卓       辻井家の子育てと食卓

                   Table of Dreams ~夢の食卓~


d0083265_1415579.jpg


 ピアニスト辻井伸行さんの母、辻井いつ子さん。彼女の子育て法は今注目を集め、本を執筆、年間100本以上の講演を全国で行っている。彼女は伸行さんに様々な感性で世界を知ってもらうため、動物園や美術館に連れ出すなど、可能な限りの機会を与えた。幼少期に彼の音楽の才能を見出し、ピアニストへの道をサポート。伸行さんは才能を開花させ、国際ピアノコンクールで優勝を果たすまでになった。

 いつ子さんの子育てには、“食”も重要な役割を担っていた。どんなに忙しくても、自分の手料理を用意し本物の味を与える、一緒にご飯を食べる。伸行さんはそんないつ子さんから、食の楽しみ、そこで生まれるコミュニケーションの大切さを自然に学んでいった。

 伸行さんが自立した後は、友人と食卓を囲む機会が増えたといういつ子さん。この日も女子だけの食卓会を開く。そこには、昔から支えてくれた友人、仕事を通じて知り合った友人、新たな友人たちがいた。みんなで大いに食べ、飲み、話す。辛いことも食卓で笑い合えば楽しさに変わる。食卓は、辻井家においていつも大切なエネルギー源だった。








by mahalotakashi | 2012-11-07 21:21 | mahalo@食卓

夢の食卓      おさかな官僚 上田勝彦

                   Table of Dreams ~夢の食卓~

d0083265_1462321.jpg


 都内の大型デパートの催事場。一見、漁師のような姿で鮭を叩き売りする人がいた。上田勝彦。Tシャツにジャージ、白い長靴、鉢巻タオルが彼のトレードマーク。

 彼の勤務地は、霞ヶ関。なんと、水産庁に籍を置くれっきとした役人。幼い頃から釣り好きで、釣っては自ら包丁を握って料理する毎日を送ってきた。大学も、水産学部に入学。在学中はシイラ漁船に乗り込み、ほとんど漁師生活。漁協に勤めるか漁師になるか、進路に迷っていた頃、仲間の漁師からこう言われる。
 「大学まで行ったんだから、中央にわしらの声を伝えてこい…」

 その声に押されて、試験を受けてみたら、なんと一発合格! 全く選択肢になかった国家公務員になった。
 現在上田は、与えられた公務だけでは飽き足らず、週末や有給休暇を利用して自発的に“魚食”を普及させる活動に力を注いでいる。
 「魚と日本人の開いた距離を縮めたい!」
 「子供の魚嫌いを減らしたい!」
 1年365日、全国を回遊し続ける型破りな官僚の夢の食卓を追った。







by mahalotakashi | 2012-10-31 21:21 | mahalo@食卓

夢の食卓      中津箒が伝える暮らし

                  Table of Dreams ~夢の食卓~

d0083265_1355570.jpg

 神奈川県丹沢の麓、愛川町中津は、明治の初期からほうきの産地として知られてきた。今では希少な国内産のホウキモロコシを材料に職人が一本一本丁寧に作る。その穂先は柔らかく、部屋の片隅や窓枠など掃除機が苦手とする場所も難なく掃除できる。また、実用的であるばかりでなく、茎の部分を格子状に編み込んだ意匠はまるで美術工芸品のように美しい。

 「中津箒(なかつぼうき)」として知られるこのほうき。実は掃除機の普及とともにほうきの需要が減り、昭和40年代に生産が途絶えてしまう。以来“幻のほうき”とされてきた。しかし2003年のある日、ほうき屋の6代目にあたる柳川直子さんが偶然目にしたほうき職人の技に改めて感激し、この伝統を絶やしてはいけないと再興を決意。彼女の元に、52年ぶりに復帰したベテラン職人や、新たに職人になりたいという若者たちが集まり、2007年、「中津箒」は復活を遂げたのだ。

 日頃、職人たちは個人作業。だからこそ直子さんは、季節の変わり目や仕事の節目に皆でひとつの食卓を囲む時間を大切にしている。工房で、その技を伝えることが出来ても、他に伝えきれないこともあるからだ。

 「自然のありがたみの一部分を貸してもらってほうきを作っている」と直子さんは語る。古来、自然の中からモノを作り出し、自然とともに暮らしてきた日本人。たったひとつの生活道具からでも、日々の暮らしはこんなに豊かなものになる。そう気づかされる食卓があった。







by mahalotakashi | 2012-10-24 23:59 | mahalo@食卓

夢の食卓      アートと食卓の関係

                  Table of Dreams ~夢の食卓~


d0083265_15102354.jpg

 新潟県で3年に1度開催される大地の芸術祭、越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ。美しい自然と暮らしが残る越後妻有の風景と同化したアート作品が、民家や田んぼなどに点在。全国から集まる来場者は45万人を超え、旅をしながら体感型アートを楽しむ。

 アーティストと地元住民が一緒に作品を作り上げることで、地域活性化にもつながっている。名作絵画を地元住民で再現した上鰕池(かみえびいけ)名画館や、地元の作業員が雪上車で演じる劇など、住民が作品に参加することで、様々な出会いや活力が生まれている。

 この芸術祭では、不思議と様々な食卓の場を目にする。焼きものの美術館うぶすなの家では、地元のお母さんたちが地元の食材を使って用意する食事が楽しめる。そこでは自然とお母さんたちとお客さんの間で会話と笑顔が生まれていた。

 芸術祭の総合ディレクター北川フラムさんは、アートと食卓は似ているという。どちらも人と人とをつなぐ媒体。芸術祭ではそれを証明するようなイベントが開かれていた。作品の傍で、地元住民がおにぎりや地元の野菜をお客さんに振る舞い、車座になって一緒に食べる。そこには、アートと食卓から生まれる温かな出会いと交流があった。







by mahalotakashi | 2012-10-17 21:21 | mahalo@食卓