今夜、うちのばんごはんは、ヴァン・ゴッホ・定食! 2008年6月4日

     入梅で六甲山や甲山もどんより、ぼんやりしています。
    毎年のことですが、少し辛い時期ですね、食欲も落ちるし・・・

d0083265_2316242.jpg

   会社から帰って、ベランダの黄色い花をボンヤリ見てたら、台所の方から
  七面鳥夫人の声がしてきました。

d0083265_524831.jpg

『ゴッホはパンとワインだけで生活しながら素晴らしい作品を生み出したのよ!』

『だから、今夜のお父さんの晩ご飯はパンとワインにいたします!!』


 「はあ~あ~!??ゴホッ!ゴホッ!ゴッホ!」

「それは、単にゴッホにお金が無かったから、やむを得ず当時ヨーロッパで安く手に入ったパンとワインにしただけや!俺とゴッホになんの因縁があるっちゅうの?」

 七面鳥婦人は時々、突然に突拍子も無い発言をするときがあります。
なんの脈絡もないことを急に言われると本当に面食らってしまって、咳き込んでしまいます。
 土曜日、日曜日と立て続けにフランス料理を食べた反動か、うっとうしい梅雨空に食事の用意が面倒くさくなったのかよくわかりませんが、女性は独特の理論を展開して自分を正当化する傾向をお持ちの方が多いようですなあ~・・エッ!男性も同じ・・そうかもしれません。
どちらにしろワインが飲めるならどんな晩餌でも結構でござりまする。(^^)

 パンは宝塚ホテル製のソーセージパンと食パンのサイコロ切りでした。
ワインの飲めない七面鳥夫人は自分用に、普通のご飯に出汁巻き玉子やらなにやらチマチマと用意しておられます。

とりあえず頂きものですが、ワイン箱から06年産のフランスワイン・シャブリを選びました。
d0083265_23331868.jpg
 シャブリ・Chablis
 キリっとしたミネラル感に富む辛口白ワインとして世界的に有名です。
辛口白ワインの代名詞ともなり、「他国産シャブリ」という怪しいものが多数出回る程です。
フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ地区は冷涼な気候で、キンメリジャンKimmeridgienという白亜質の土壌がミネラルを豊富に含むワインを産みます。

d0083265_23335867.jpg

d0083265_13401734.jpg シャブリという名前を聞いたことのある人は多いと思います。
フランスの辛口白ワインの産地として有名です。 フランス全土の地図で見ればオレンジ色のブルゴーニュ地方の左上に黄緑のシャンパーニュと黄土色のロワールに挟まれた小さなオレンジ色の地区があります。ここがシャブリ地区です。


 シャブリには4つの等級があります。シャブリを買ったらラベルを見てください。次のどれかに当てはまります。

シャブリ・グランクリュ
Appellation Chablis Grand Cru Controlee

ちょっと見にくいですが右上の地図を見てください。赤い色の部分の真ん中に黒い小さな丸がありますが、ここがシャブリ市です。川を挟んで対岸に濃い紫色の地区があるのがお分かりいただけるでしょうか。この極小さな地域が特級畑と言われるシャブリで最高級のワインを産出する畑です。全部で7つの畑がありますがラベルにはその畑の名前も書かれています。とても力強いパワフルな辛口白ワインです。

シャブリ・プルミエクリュ
Appellation Chablis Premier Cru Controlee

Premierは 1er と書く場合も有ります。日本語で1級という意味です。ですからシャブリ1級畑という名称です。地図では赤い地域の中に1級畑が何個所か固まってあります。グランクリュほどではありませんが、力強く鋭い酸味とマイルドな酸味が渾然とした優れたワインを産出します。

シャブリ
Appellation Chablis Controlee
です
 今夜イボイノシシが頂いているワイン、これが普通のシャブリです。すっきりとしたリンゴ酸の効いた辛口白ワインですので、魚介類との相性が良いようです。
「生がきにシャブリ」という組み合わせの場合はこのクラスのシャブリを指します。和食とも相性が好いですよ。

プティ・シャブリ
Appellation Petit Chablis Controlee

かわいい名前ですが、ランクとしてはシャブリの下に当たります。


d0083265_2335683.jpg
 七面鳥夫人のおかずにまで手を出しながら一人飲むシャブリは最高の味わいでした。
「これから毎日ゴッホ定食でも良いよ♪」と七面鳥夫人に冗談交じりで話し掛けたら、
露骨に嫌な顔をされました(^^;)

d0083265_20373214.jpg

 普段の数倍の時間をかけて今夜の晩ご飯は終了しました。
 雨の音を聞きながら、まだ見ぬフランスの田園地帯や、炎の画家“ゴッホ”を偲びながら飲むシャブリは、又一段と冴えた味をイボイノシシに与えてくれました。
『早く寝なさいよ!明日会社でしょ!』怒り顔をしながら、それでもメロンをイボイノシシの前に置いて、七面鳥夫人が一足先に眠りにつきました。「ご馳走様でした」
d0083265_2041077.jpg

 今宵はそろそろ日付が変わろうかというほど遅くまで飲み続けました、
ゴッホさんに見習って明日も好い仕事をしなければいけませんね、オヤスミナサイ。

d0083265_530421.jpg

 フィンセント・ファン・ゴッホ[これが正式な発音だそうです](1853-1890)。
 オランダに生まれ、わずか十数年の活動で2000点の作品を遺し、フランスで37歳の命を自ら絶った伝説の画家。燃え上がるような色彩と情熱的な画風は今もなお、私たちの心をとらえて離しません。


 生涯たった一枚しか絵が売れなかったにもかかわらず、死後には作品がオークションで巨額で落札されるというエピソードや、弟テオとの繋がりなど伝説的に語られる人生もまた、彼を世界でもっとも著名な画家にしているといえます。パリ滞在中にジャポネズリー(日本趣味)に傾倒し、浮世絵をモチーフにした作品を制作した事実もあいまって、日本人に非常に人気のある画家の一人でもあります。


ファイブスタイル ブログランキング

by mahalotakashi | 2008-06-04 06:15 | mahalo@食卓