食の価格の不思議?           2007年11月18日

        晩秋の候、好い季節ですねえ~♪
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 暦の上では既に冬、23日の勤労感謝の日が「小雪」今年も残り1ヶ月半を切りました。
でも、秋はもう少し楽しめそうですね。
 食欲の秋、何を食べても美味しさを感じる季節です。しかし最近食べ物の値段が上がってきてると感じませんか?エコ燃料の開発が進み世界中で穀物の高騰が始まり、食品の殆んどを輸入に頼っている日本に、もろに影響し始めてます。
 インスタントラーメンの日清も値上げを決定したとか、世の中ざわつきだしました。
今年は食の老舗の不祥事が目立ちます。「安くて美味しくて安全な食べ物」は最早神話になりつつあるのでしょうか。

 日本のマッタケ!高すぎるぞ~!マッタク~!
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 先週、皿そばを食べに出石町へ行った帰り道、丹波地方のサービスエリアで販売されていた地元産の松茸、値段を見て驚きました。
 確かに丹波の松茸といえば、最上級の証とされてはいますが、値段が高過ぎます。少し形の良いのだと、1万~2万円、傘が開いたり形が不ぞろいなものでも数千円、「どんな人が買っていくのだろう?」と、しばらく様子をみましたが、眺めには来るものの買う人はいません。
 なぜか皆さんの顔は(^^;)泣き笑いチックな表情でした。

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 近頃、国産松茸が激減して希少価値があがり、値段が高騰するのはわからなくはありません。日本へ輸出する松茸の収穫で生計を立てている中国の人の話なども聞いた事があります、日本人の松茸好きは世界的に有名。
 でもね、巨大松茸・1本・31,400円、貴方・・買います??


 安物買いの銭失い
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 お次は、出石町の朝市で買った柿、ビニール袋に8個入ってわずか100円。
 他に小芋とか色々な地場野菜が、いずれも一袋100円均一、我が奥方は嬉々として大量に購入しておりました。器に入った8個の柿、1個12.5円です。
 先ほどの巨大松茸(31,400円)の値段分買えば、2,512個も手に入ります。
 自宅に帰って1個皮を剥いて食べてみました。「何の味もせんなあ~、それに硬い、食道か胃袋に傷がつくかも知れんぜ・・」・・・結局、玄関の下駄箱の上の飾りになりました。


          付加価値のあるものには納得
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 旅行帰りの夕方、西宮阪神デパートに立ち寄り夕食のお買い物。特設コーナーで売られていた、竹の皮で包まれた食品に目を付けました。
 鯖(さば)の押し寿司です、威勢のいい呼び込みをしているお兄さんが手を打ち鳴らして、
 『今食べなければ、一生悔いが残るよ!!』
 『さあ!買って!買って!残りわずかだよ!!』と、しきりに煽ります。

 鯖を丸々一匹使った押し寿司が1本2,500円。半分使ったハーフサイズで1,250円。
「少し高いなあ~」と言うと、『何言ってまんねん!サバが違います、サバが!』ときた。
「関鯖(せきさば)・・豊後水道で水揚げされる高級鯖・・かい」
 『ノォ~ノオ~・・もっと凄い奴です。青森は大間の、脂鯖(アブラサバ)ですよ!』
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 『今が旬!脂の乗りは最高です。今食べないと来年青森県まで行かないとたべられませんよ、旦那さん』と喋り捲ります。
 その熱意と「脂さば」というネーミングに引かれて、ハーフサイズを1本買いました。

 青森県大間の脂鯖の押し寿司は逸品!
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 自宅に戻って竹の皮の包みを開いてみると、ツーンと酢飯と紫蘇葉の香り、生臭さはありません。脂鯖の名前の通り結構艶のある鯖でした。
 思ってた以上に肉厚のある鯖の身、寿司米には白ゴマが混ぜられ、魚の臭みがご飯に移らないように紫蘇(しそ)の葉が間にはさまれています。

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 一口頂くと、「うん!これはいける味♪納得・・」と思わず、目頭が緩みました。
米の炊き具合も丁度良く、なにより脂が乗った大間の鯖がダイナミックに口中で跳ねました。かなり研究を重ね、真面目に作っている思いがしました。
 これが、付加価値なんでしょうね。



 僕は決して「ケチ」ではありません、シブチンでもないし好き嫌いの激しい人間でもありません。でも、納得のできないものに高額のお金を払うのはとても嫌なんです。

 常用食は別として、嗜好品を選ぶ時は「付加価値」の高さを重視します。ブランドにはあまりこだわりません。新鮮な食材を食べたい時に食べる、が基本ですが、やはり加工品などはそれを作った人、或いは育てた人の努力や熱意、それに「秘められた苦労やドラマ」を感じながら美味しく頂く時、掛け替えのない喜びを感じるのです。
 そう言う食材にかけるお金は「もったいない」とは思いません。
人生に束の間の「喜び」「感動」を与えてもらえるなら、付加価値にたいする価格が少々高くとも、惜しいとは思いませんね。そのために毎日満員の阪急電車や地下鉄に乗って、働きに出かけているのですから・・(^^;)

by mahalotakashi | 2007-11-18 00:02 | mahalo@食卓