酒蔵夢街道  御影郷 -2 御影公会堂食堂のオムライス

酒蔵夢街道 御影郷  <No.2 あまりにも有名な・・・・・・>

 神戸市東灘区、六甲山の山麓に建つ「御影公会堂」は、「生き延びる」ことのシンボルのような建物です。
スタジオジブリの映画「火垂の墓」(ほたるのはか)の1シーンで、第二次世界大戦の最中、空襲の為焼け野原になった神戸の町に、御影公会堂がポツンと建っている場面があります。 戦争にも震災にも負けなかった御影公会堂は、今も尚力強く歴史の流れを見つめています。ちなみに映画の主人公、清太と節子の兄妹は東灘区の御影に住んでいました。(作家・野坂昭如氏の小説で実話です)



御影公会堂食堂の「あれ」
d0083265_21145852.jpgあまりにも有名(京阪神では)
あまりにもレトロ(歴史ある老舗)
 インターネットで、御影公会堂食堂を検索すれば20,000件くらいの情報が溢れている。それほど有名な老舗の洋食屋さんである。
 名前から錯覚しやすいが、公会堂が経営しているわけではない。公会堂が完成した昭和8年に同時スタートで創業したレストランだ。
d0083265_2117410.jpg 公会堂の張り紙に「外から回ってくれ」と書いてあった理由がわかった。
 さて、食堂の入り口で呆然と立ち尽くしていた七面鳥夫人。薄暗くて分かりづらいが食堂入り口前の廊下に、なぜかペンギン(人形)が立っているのだ。気味悪がる七面鳥夫人に「同じ鳥類じゃろが」と促して店内に入る。

d0083265_21174361.jpg ネット情報を得てやって来たのだろうか、若い女性の姿が目立つ。
それに、イボイノシシと同じくらいの年代「団塊の世代」の男女も多い。好きな人にはたまらないほどレトロで粋な雰囲気なのだ。
 この雰囲気を楽しむ為にだけ、かなり遠方から来られるお客さんもいるそうだ。

d0083265_21181423.jpg 先ほど上から覗いた出窓、地下にあるのだが、この大きな丸い出窓で採光は充分だ。窓際に座ると結構明るい。
入り口は少々薄暗く、なんとなく腰が引けるが、店内に一歩入ると思いがけない明るさ。70年以上前の設計者に敬意を表する。
 まさに昭和モダンの空間が、そこには在った。

           『あれ』を注文してみよう。
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 いつまでも雰囲気ばかり楽しんでいるわけにもいかない、時計の針は正午を指している。
 ほぼ真中の席に座って、ウェイターにオーダーする。
、ください。あの有名な・・・」
 笑い話ではない。本当に通じたのである。
『少々お待ちください』ニッコリ微笑んでウェイターがさがる。それほど有名なメニューなのだ、この店の「あれ」は。


           紙ナプキンが出されて・・・
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 遂に現れた「あ」!!

神戸御影公会堂食堂のオムライス
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 無塩バターで焼き上げるオーソドックスな、チキンオムライスだ。
薄焼き卵でくるむというより、オムレツの具がチキンライスという代物だ、卵のふんわりとした感じが口に優しい。
ソースはよくあるケチャップではなく、トマトとタマネギをじっくり煮込んだイタリア風トマトソースである。トマトの酸味に好き嫌いがあるかも知れないので、直接ソースをかけていないのが店側の心遣いだろう。


 オムライスは単品で頼めば650円、スープとサラダ付きのセットメニューでも850円と、手ごろな値段だ。
御影ならではのプライスだろう、近くへお見えになった時はぜひ立寄ることをお薦めする。



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 さて、「これ」で終ってしまっては、イボイノシシらしくない。
「あれ」が分かったら、次は「それ」の出番だ。「あれこれ」とややこしいが、取って置きのネタ有り!明日にしましょ。


御影公会堂食堂 (みかげこうかいどうしょくどう)

by mahalotakashi | 2007-08-25 00:01 | mahalo@西宮