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負の連鎖、再び発生ETC不正通行    2006年12月6日

躁と鬱は繰り返す、天国と地獄は隣同士、まさに三文オペラだ。

 Y所長に声をかけられた、『報告と相談がありますので、少し時間ください』
「ほうれんそう(報告・連絡・相談)の”れん”が抜けてるよ」と冗談を言いながら
後について応接室に入った。

 いつもと様子が違う、深刻な表情だ。
気持ちを切り替えて彼の向かいに座った。

 『実は、残念ながら又ETCの不正通行が発生しました。今回は私が担当
する海上輸送(フェリー)のドレージ<工場等集荷先からトレーラーシャーシ
を港まで運ぶ業務、その逆もあり>の乗務員です』

 11月初旬に発覚した、ETC不正通行 なんとか落ち着いたとおもった矢先
またもや、あってはならないことが起きた。

 私の管理下の運転手ではないが、名前も顔もよく知っている。
物静かで、仕事振りも堅実な男であった、人間の魔性というか闇の部分を見せ付けられた気がして思わず身震いした。

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 昨日、11月初旬に事件を犯し私に謝罪のメールを送ってきた陸送の元運転手が、詐欺罪で兵庫県警に逮捕された。
今回の摘発も兵庫県警によるものだ、今回のことは前回より深刻である。なぜなら前の時はあくまでもチャーター契約(車輌も乗務員も全て所属する運送会社にその責任が帰する)であり、法的な責任は当方にはない、との認識があり顧客や会社上部からのクレームも殆んどなかった、むしろひどい目にあったなあ、大変だったねえ、の同情論の方が多かった。

 しかしこの度の件は、比べ物にならないくらい深刻だ。
ドレージ業務は大阪営業所や2~3の営業所を除いて、全て子会社に委託しており、運転手は準社員として扱われる、子会社が進出してきていない大阪でも、下請け専属会社と子会社に準ずる契約を交わしているのである。
従って乗務員の事故や不祥事は、知らないでは済まないのである。

 また、これが最も大きなファクターだが、彼ら(ドレージ乗務員)の牽引しているトレーラーシャーシはすべてわが社の所有物なのである。
トレーラーヘッドにも大きくわが社のロゴマークがペイントされている。

 下請けだから子会社だから・・・で逃げるわけにはいかないのだ、責任の追及は免れない。
家宅捜査まではないと思うが、管理責任者の事情聴取はありうる、そのときの対応についての所長からの相談であった。

 詳細については、今回申し訳ありませんがブログでの発表を控えます。
後日詳しい全容が明らかになれば、改めて報告したいと思います。


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 私の個人的感想を述べると、機械(電磁)をなめるな、というところか・・・
よく言うではないか、御天道様は御見通し・・と。

ピタパやスイカ、イコカ等私鉄各社やJRも、合理化に邁進、人間の変わりにドンドン機械を取り入れている、ETCカードの急速な発展もその一貫だ。
人が見ていないから悪いことをする、という昔からの人間の習性はなかなか消えないだろうが、人間の目よりもしっかり記憶する電脳が、身の回りに溢れている現実を直視すべきであろう、今現在良からぬことを考えている人間は。

by mahalotakashi | 2006-12-06 17:36 | mahalo@仕事