庭先小旅行(完結編) 牡蠣食えば・・・・・       第三話


 (牡蠣水揚げの現場は戦場だった)


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牡蠣を引き上げるクレーンのついた船が慌ただしく出港する。

『冬場がかきいれどきや』
年配の漁師さんが笑う。
以外と若者が船に乗っている。
日曜日だからかな・・

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生牡蠣用に剥かれた牡蠣殻がベルトコンベアで一ヶ所にまとめられる。

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今さっき海から引き上げたばかりの牡蠣が店先に並べられる。
お喋り好きの女房が早速話しかける、忙しそうに働いていた店の奥さんも応えてくれる、ただし手は止まらない。

『こう見えて中々大変なんです・・』
『家族総出で働いてますんよ、息子たちは船で牡蠣の世話と引き上げ作業。お父さんは殻外しや旅館への配達や組合の打ち合わせ、娘たちと私がこうやってお客様のお相手させていただいてるんです』
独特の兵庫弁で色々おもしろ話をしてくれた。

とりあえず、牡蠣1キロとあなごの一夜干しを購入する。


d0083265_2084660.jpg家族が同じところで同じ目的で働けるなんて、サラリーマンの私達から見れば実に羨ましい。

農村や漁村にはまだまだ良き日本が存在しているんだと、
妙に感動した。




              (さあ-!食うぞー!!)

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焼き牡蠣の前に、殻を剥いたばかりの生牡蠣が・・・口に入れた途端!女房の目が大きく開く、それから へ へ の字がふたつおでこの下に並ぶ。

「旨いか?」と聞きながら私も口の中へ、・・・大きく3回くらいうなずいてしまう。
口中に広がるミルキーな感触,飲み込むのがモッタイナイ。つるりと喉の奥へ・・

後に残る爽やかさ、臭みも嫌みもない。

「これが究極の味やなあ、きた貝(甲斐)があったなあ・・」親父ギャグを飛ばしたが、女房殿相手もしてくれずモクモクと食べている。


 (焼き牡蠣は、軍手とナイフで・・)

d0083265_204625100.jpg次は焼き牡蠣だ、係りのお姉さんがボウルに入った牡蠣を持ってくる、火をつけてすばやく牡蠣を並べて行く。
「いくつ入ってるの?」と聞くと、
『お一人様1ダースで24個です』
と言う。

『焼け始めると殻が破裂して飛びますから、注意してくださいね』

『少し殻が開いたら、軍手で掴みナイフでこじ開けてください。』

言い終わらないうちに、1個目が ポン! と弾ける。

『キャーッ!怖い!!』と
言いながら、女房の右手はすばやく1個目の焼き牡蠣をゲット!


d0083265_21104481.jpg (焼き牡蠣も牡蠣フライも絶品だった。)

もう、言葉で表現できないほどの美味しさだ、2ダースの牡蠣を瞬く間に平らげた。
次に牡蠣フライ、牡蠣の味噌汁、牡蠣ご飯、全部胃袋に納まった。
これにシャコのゆでたのが各3尾ついていたのだから、驚いてしまう。


唯一、残念だったのはワインが飲めなかったこと、車を運転してきたからネ。

冷えた ビアンコ を飲みながら、この牡蠣を味わったら、この世の天国を体験できたろう、と思った。


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               瀬戸内海の牡蠣養殖いかだ



  牡蠣食えば  汽笛鳴るなり  瀬戸内海

                 すんまへん松尾芭蕉はん、 パクリです。



           (11月19日(日)夕刻、無事我が家に到着しました。)

by mahalotakashi | 2006-11-21 22:10 | mahalo@夢旅