孫正義社長は、経営する経営者? 2006年10月27日
またまた発信箱に面白い記事を見つけた、本文の中で孫正義氏率いる
ソフトバンク社以外の実名企業は全て我が社(物流)が関わる最重要な
顧客であり、若干気がひけるが全文掲載した。
発 信 箱
経営をしないトップ 中村 秀明(毎日新聞・経済部)
社長だから「経営者」と呼んでいいとは限らない。
その点、ソフトバンクの孫正義社長は、きちんと経営をしている。
携帯電話の番号継続制度スタートで、自重すると思われた価格競争に
打って出た。「日本の携帯料金は世界一高い」と言い続けてきた挑戦者と
して、戦略を練り、リスクを冒しての決断だ。
新興企業の孫社長がまともな分、老舗のダメさが際立つ。
JFEや神戸製鋼所などの鉄鋼大手は、業績連動制ボーナスの算定方式
を見直すようだ。業績に連動する増額の幅を圧縮する考えで、「利益が急拡
大しているので、支給額を抑えて経営負担を軽くしたい」という。労組も、悪化
した時の減り具合も少なくすると言われ、納得する構えだ。
なんとメリハリに欠けるケチな話か。トップも労組も、タコツボの発想である。
好景気の実感が薄いのは「企業がもうけている割に、従業員の所得増につな
がらないせい」と言われるのに・・・・。他業界や下請けなどへの影響といった、
想像力は働かないのだろうか。「鉄は国家なり」の自負は、もう昔なのか。
紙業界も迷走している。一部のトップが、王子製紙の仕掛けた買収を「業界
に亀裂を生じさせた」と批判。王子に日本製紙連合会の会長職辞任を求めて
いる。そんなことで、もめるほど余裕のある業界だろうか。
慈善活動に私財を投じるビル・ゲイツ氏や10年間の企業収益を温暖化対策
に回すリチャード・ブランソン氏ら海外の経営者には 「おっ」 とうならされる。
一方、日本の経営者には 「げぇ」 とがっかりすることが多くて、気が重い。
by mahalotakashi | 2006-10-27 19:00