夢の食卓   宮城県大曲浜 獅子舞がつないだ明日

                    Table of Dreams  夢の食卓

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 石巻港の南に位置する、宮城県東松島市大曲浜(おおまがりはま)。
3・11東日本大震災で、この浜の7分の1、246人の人々が命を失った。(死者:246人 行方不明者:23人) そして、400トンの船が民家に乗り上げたままになっていた。

 震災後、大曲浜地区は最も危険な地区に指定され、浜の住民は元の場所に住み続けることはできない。 現在、国や県の援助で新たな居住区の計画が進み、住民たちは復興への強い意志をもって、新天地での再スタートを切ろうとしている。

 彼らの故郷・大曲浜には、300年以上前から受け継がれてきた伝統芸能がある。 正月や結婚式など“ハレの日に、無病息災・大漁豊作を祈って舞いを披露してきた「大曲浜獅子舞」だ。この獅子舞は、地元の保存会によって守られてきた町の誇りだった。 しかし、震災で獅子頭は行方不明。会長を含む保存会のメンバーも4人、波にのまれてしまった。 400トンの船が乗り上げた民家、そこは獅子舞保存会の会長・熱海(あつみ)さんの家だった。

 その後、獅子頭が瓦礫の中から見つかった。それは残された保存会のメンバーだけでなく、浜の住民みなに力を与えた。 さらに今年の2月、皆の心の重石だった400トンの船の撤去作業が行われた。 その“ハレの日”に、獅子舞保存会のメンバーが瓦礫の中で獅子舞を舞う。

 メンバーの中には、亡くなった会長の息子・熱海晃良さん(29)もいた。 その夜の食卓会は、晃良さんの家族や保存会のメンバー達が、移転先の新たな町づくりへの抱負や夢を語る、決意の食卓。 “新しい故郷”へ持っていく“心の故郷”。新天地へ向かう、節目の食卓を追った。








by mahalotakashi | 2012-03-15 21:21 | mahalo@食卓