夢の食卓  「宮崎 椎葉村 焼き畑あとの一杯」

【本日のレストランガイドはお休みです】



           Table of dreams 夢の食卓 

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九州中央山地のほぼ中央に位置する宮崎県、椎葉村。
山深いこの村で今も行われているのが「焼き畑」という伝統的な農法。山の斜面を焼き払い、農薬や肥料を一切使わず焼き灰の力だけで4年間耕作する。そして30年後には山を元の姿に戻すという奇跡の農法である。

現在、日本で唯一この「焼き畑」を続けている椎葉勝さん(58)を訪ね、椎葉村に向かった。

かつて椎葉村では農作業は村人総出の仕事。そうやって互いに協力し合うことを“かてーり(加手入)”とよび、作業後の交流会が最高の楽しみだったという。しかし村の人口の減少や農耕機械の導入により、 “かてーり”も作業後の交流会も姿を消していったという。

山に火を入れる「焼き畑」は決して一人ではできない……。

そこで勝さんは、“かてーり”の復活に立ち上がった。村人に声をかけることはもちろんのこと、さらに全国から「焼き畑」を手伝ってくれる人を募集したのだ。

今年の焼き畑は8月11日。勝さんの呼びかけに、村人と全国からもお客さんが次々と集まる。初めて出会った人々の共同作業で行われる火入れ。作業中の体感温度はなんと50度以上。燃えさかる火の中で、皆が声を掛け合いながら一致団結していく。

そして村人と村外から来た人々で囲む作業後の食卓……。命がけの共同作業をした者同士にしか味わえない、想像を超えた焼き畑のあとの一杯があった。








by mahalotakashi | 2011-09-02 21:21 | mahalo@食卓