お茶漬け   うちごはん

【本日のレストランガイドはお休みです】

残暑お見舞い申し上げます。

9月に暦が変わっても相変わらず猛暑が続いています、まだ1週間くらいはこの暑さが続くそうです。
夏休みが終わって小学校や幼稚園に通い始めるマゴドンたちが心配です。
もうしばらくの辛抱だと思いますが、皆様も暑さ対策を万全に、ガンバってくださいね。




お茶漬け、あれこれ・・

d0083265_16344928.jpg
イタリアンだ、フレンチだと、カロリーの高い外食ばかりしているように思われるイボイノシシですが、自宅の食事はいたって質素です。
特に夏場の食欲減退期には、さらさらと流しこめるお茶漬けをよくいただきます。

本日は、そのお茶漬けの蘊蓄(うんちく)を少々語らせてください。

お茶漬けとは、米飯に茶をかけたもののことですが、だし汁もしくは白湯をかけたもののこともそう呼びます。白湯をかけたものは一般に、湯漬けと言います。

この料理・もしくは食べ方は一般に、お好みでご飯の上から熱い茶やだし汁をかけます。茶をかける場合は煎茶(緑茶)やほうじ茶であることが多いようです。

d0083265_16415045.jpg
味の濃い食材を副菜として食を進めることもあれば、好みで梅干や漬物、鮭や海苔・佃煮・塩辛・山葵・たらこ(辛子明太子)・イクラ・マグロ等の刺身などの具を載せることもあります。
(上の写真は、天来烏骨鶏の肉を使った、煮こごり茶漬けです)

また、ひつまぶしのようなものや東京新宿「すずや」の「とんかつ茶漬け」など、特異なものも存在します。


      インスタント茶漬け編
d0083265_1656412.jpg
1952年には、画期的な商品であるインスタントのお茶漬け、永谷園の「お茶づけ海苔」が考案、発売されました。これらは乾燥させた具(かやく)と茶(抹茶)や出し汁の粉末を混ぜたもので、ご飯の上にかけて湯を注ぐとそのまま茶漬けになるという簡便な製品です。これがイボイノシシ家の定番お茶漬けとなっています。


茶漬けにまつわる儀礼
d0083265_1720145.jpg
お茶漬けは京都弁でぶぶづけとも呼ばれますが、京都で他人の家を訪問したときに「ぶぶづけでもいかがどすか」と勧められたり出されたりした場合、それはたいていの場合において暗に帰宅を催促しているものであります。

                       (京都祇園の「京割烹哲酔(てっすい)」の名物うなぎの佃煮茶漬け)
d0083265_2143096.jpg
勧められた場合は丁重に断って帰宅するか、実際に出された場合には食べ終わったら退散することが好ましいとされています。

この場合はお代わりを要求したりはしないのが無難であり、また常識とされます。
なお、これは、食事のしめの一つである茶漬けを出すことで、終わり(長居の終わりや会話の終わり)を指しているとされています。
訪問者の皆様も京都に行かれた際は気をつけましょう。(京都の人にはゴメンナサイ)


茶漬けに類似した料理
d0083265_17143415.jpg
奄美大島の鶏飯室町時代末期頃には芳飯という料理が出現しました。
これは白飯もしくは混ぜご飯に七種類の具(野菜類が多い)を乗せ、その上から湯桶に入ったお焦げにだし汁を加えたものを掛けた料理です。
正式な本膳料理や精進料理にも供され、おかわりする事も可能な料理でありました。
現在でも長野県善光寺等で精進料理の一種として供されたり、鹿児島県の奄美大島には鶏飯(けいはん)、沖縄県には菜飯(セーファン)という芳飯に類似した料理が残されています。

d0083265_172631.jpg
朝鮮料理のクッパは、クッ(スープ)にパブ(飯)を入れた汁掛け飯(実際には飯入り汁)です。
(写真は、カルビクッパ)

d0083265_17525746.jpg
鯛茶漬けは、ポピュラーにして高級なお茶漬けです。
イボイノシシはたまに刺身の残りのハマチなどで試みますが、少々生臭く、やはり鯛には負けますね。

d0083265_1753878.jpg

       お茶漬けや よくぞ日本にうまれけり

by mahalotakashi | 2010-09-01 21:21 | mahalo@食卓